みりお

生きててごめんなさいのみりおのレビュー・感想・評価

生きててごめんなさい(2023年製作の映画)
3.5
オンライン試写にて鑑賞🌟
チネマットさま、いつもありがとうございます🙇‍♀️

修一も莉奈も、近くにいたら絶対に友達になりたくないタイプ。
特に莉奈の、自分の想いを言葉にできずにすぐに泣くあの感じは本当に苦手😂
でも、それなのに、作品を観ているとこの2人にすごく共感してしまう。
それはきっと、一人の人間の等身大の日常を切り取っているから。
どうしようもなくイライラすること。
誰かの幸せが信じられないくらい妬ましく見えること。
一日中部屋で寝て過ごす生活したいと思いつつ、それをすると罪悪感感じること。
できもしない正義感並べてみること。
そんな"誰しも一度は経験のある自分の弱さ"を、シャープに切り取り、若い男女の日常の中に織り込んで描くことで、そのリアルさがより際立つ。

自分がどうなろうと、目の前の相手に最高に幸せな状態でいてほしいと思えることが愛だと思う。
そう思える相手に出会って初めて、恋が愛に変わるのだと。
つまり修一が、莉奈の成功に妬みを覚える時点で、2人の関係はそれまでだったということ。
莉奈が独特の感性でそれを感じ取り、悩みつつも前を向こうとし、修一に最後に投げかける言葉が秀逸✨
あのワードセンスがあるなら、たしかにバズるし、本も売れるわ👍


【ストーリー】

出版社編集部で働く園田修一(黒羽麻璃央)は、仕事に忙殺されながらも作家を目指していた。
新人賞に応募するため執筆に力を入れようとした矢先、人気コメンテーター・西川洋一(安井順平)の担当になり、自分の小説執筆に時間を割けず焦りだす。
一方、彼と同居している清川莉奈(穂志もえか)は何をやってもうまくいかず一人家で過ごすことが多かったが、あるきっかけで西川の目に留まり、修一と共に働くことになる。
しかし、周囲が彼女をちやほやすることに修一はいら立ち、二人の間で衝突が絶えなくなっていく。
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