雨女

おとななじみの雨女のネタバレレビュー・内容・結末

おとななじみ(2023年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

中高生ぐらいまでの子達にはこういう感じのがちょうどよくて楽しいのかもね。
10年前ぐらいに流行ってた王道少女漫画風味で、なんとなく懐かしくなったが、私にはあまり向いてなかったみたいで全く面白くなかった。終始、痛痒いような気持ちで観た。

こじらせ幼なじみ同士のもどかしい両片思い&当て馬イケメン&毒舌モテモテ美女、という見事な少女漫画構成でむしろ清々しい。
キャラ設定その他諸々がけっこう薄くて、脚本は弁当屋でのアルバイト経験がある高校生が書いたんですよ〜と言われたら納得するレベルでした。

本当に、すごく個人的な、好き嫌いの話になるんだけど……なんだかんだあったけどうまいこと付き合いました!んで、キスして、クシャクシャな笑顔写して、はい終わり〜!!!という映画が物凄く嫌い。
わざわざ映画にしたんだから、幸せな結末、2人の未来……というものの描き方、魅せ方、沢山あるだろうに。映画あんま好きじゃない人が作ったんかな。

自分はしっかり成人してしまっているので、どうしてこんなにみっともない男のことをカエデちゃんはずっと好きでいられるの?普通に生きてたらもっといい人いっぱい見て(もしかしてハルってあんまいい男じゃないかもしれない!)って気づけないものかな……カエデちゃんもしかしてあんまり友達いないのかな……ところでカエデちゃんはどうして恋人でもない成人男性相手に家に押しかけてまでお世話をするんだろう?(通い妻というか、通い家政婦?カエデちゃんにはなんの得がある?)……お互い実家を出たうえでアパートの隣の部屋に住む(しかも、ハルが好きな唐揚げ……という発言の通り、ハルくんと添い遂げる前提として就職先を選んだっぽいというヤバさ。付き合ってもないし告白すらしてないのに?!)のって、カエデちゃんけっこう自他境界線ナシの危ない人間じゃない??まあ、こういった、マジで恋愛主軸の人生もアリではあるんだろうが、わりと無理がある……好きな人のお隣さんというステータス(?)に拘りすぎて生活のなにもかもをサラッと犠牲にしてるの、カエデちゃんがめちゃくちゃな美人だからギリギリ雰囲気で誤魔化せてるけどけっこうキモいな!!というところ等々に引っかかってしまってうまく楽しめなかった。
そして、わざわざ朝早くに空港近くまで呼び出された伊織くんが予想通り普通にフラれて引き下がるシーンでとっっってもげんなりして観るのをやめたくなったが、これはそういう種類のコメディだからと強く思い、最後までギリギリ耐えられた。
萩原利久くんが好きなので、予告編を見た時は劇場に観に行くかちょっと迷ったんだけど、行かなくてよかった!(これ系は面白くないだろうな〜という予感がうっすらあった+予告の時点で萩原君が迷うことなく当て馬そのものだよ〜という描かれ方だったので観に行かなかった)
アマプラに来てくれてありがとうと思った。
萩原君以外のメインキャスト、演技がいちいちアニメ風で、あまりストーリーに集中できなかった。本業は声優さんとかアイドルさんとかなのかな〜。声量というか息遣いというか、それぞれが微妙にうるさかった。
私は萩原利久君を目当てに、ストーリーにはあまり期待せず観たので、萩原利久君の演技力とビジュアルには満足しました。
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