ブラックムービーの歴史といった感じのドキュメンタリーでした。
ブラックスプロイテーション映画として有名な「黒いジャガー」などの作品や、初めて聞くような当時の映画を中心に、黒人が映画の中でどのように扱われてきたのかが描かれているところが良かったと思います。
「ナイトオブザリビングデッド」の黒人がゾンビと戦う意味や、「サタデーナイトフィーバー」がいかにブラックムービーから影響を受けているかなど、興味深い話が多く、ちょっと長尺かなぁとも思いましたが、最後まで楽しめました。
ただ、歴史ということもあり、扱われている作品が結構古いものばかりで、もう少しタランティーノ監督の「ジャッキーブラウン」が出てきた文脈とか、NWAの伝記映画としてヒットした「ストレイトアウタコンプトン」のこととか、最近の「ブラックパンサー」が爆発的にヒットしたこととか、その辺まで軽くでもカバーできていれば若い世代も楽しめたかなぁという印象です。
最近のBLM運動にも繋がる文脈で、再評価が進んでいるブラックムービーのジャンルだと思いますので、こういう映画が作られることは大事なことだと感じました。