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怪談新耳袋 絶叫編 うしろ 記憶のYSKのレビュー・感想・評価

2.7
同じカフェで働く男三人が肝試しに行った帰り道、ふたりの目の前でひとりが姿を消し、しかもその家族やカフェのスタッフに話しても「そのような人はいない」と言われる…というお話

姿を消した理由や謎には一切触れられず特に何も解決はしないため後味は良くないのですが、なぜか清々しい爽やかさが残る不思議な作品といってもいいかもしれません
肝試し中ずっとカメラで撮影していたはずなのに何も記録されていなかったとか、同じカフェで働く山下リオを連れて再び肝試し現場を訪れても何もなかったとか、カフェでこちらを見ながら笑い声をあげ続けるふたりの女性客とか、深掘りしようと思えばいくらでもできたものの、それらには一切触れずただ事象だけを淡々と映し出すことで不気味さの醸成には一役買ったかもしれません

ただ問題は、そのような描写こそ一切なかったものの山下リオの部屋に泊まった主人公はセックスしたのでしょうか
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