サーフ

ミスタームーンライト~1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢~のサーフのレビュー・感想・評価

4.3
1966年にビートルズが日本武道館で行った日本公演についてのドキュメンタリー作品。個人的には今まで見てきた音楽ドキュメンタリー作品の中でもトップクラスに面白かったかも。

ビートルズのメンバー4人のインタビュー映像は無く、権利の関係上か彼らの楽曲も使われることはない。基本的にはビートルズ日本公演決定に尽力した人、実際にライブを見に行った人などビートルズの外側の人間のインタビュー映像で構成されている作品。

ただこのインタビュー映像の内容がめちゃくちゃ面白い。ビートルズとの出会いとか当時のビートルズへの熱狂ぶりが語られるんだけど、トークとして普通に面白いやつが何本もある。
作家の高橋克彦がビートルズが旋風を巻き起こしていた当時のイギリスでビートルズのメンバーに会った話とか、日本航空の客室乗務員が日本への向かう飛行機の中でのエピソードとか、ビートルズに対する新しい切り口の話ばかりでめっちゃワクワクしながら聞いてた。

こんなビートルズの中でもニッチなテーマの作品を見る奴はビートルズ大好きに決まってる。だから劇中ビートルズの音楽が全く使われなくとも映画の出来に左右されないと思う。多分脳内でBGMでビートルズの音楽流してる。俺はそうしてた。

ラストのエンドロールで101歳~5歳ぐらいの子に「ビートルズで一番好きな音楽は?」という質問に答える映像流れていてビートルズの音楽がどれほど幅広い年代の人に愛されているかを実感。本編、そしてエンドロールと様々な人のビートルズ愛が詰め込まれた作品。
そしてこのインタビュー自分だったら何の曲を選ぶだろう?と考えちゃう。そんな事を考えながら映画館から駐車場まで脳内で流すのは「While My Guitar Gently Weeps」。
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