これは非常に良かった。
美しく、力強く、儚い、そして時代の魅力を伝えるこの映画を見た後にはハリウッドの『頑張ってるワタシ系サクセスストーリー』は観る事が出来ない。
「ファッションが教えてくれること」の後に見た事もあったし、自身の興味がある学問にも非常に近しい所があったからだろうか。
いや、それを差し引いても言葉の強さが半端なかった。
ブランドイメージからは想像も出来なかった【デザインは着る人のニーズに合わせる】に始まり(デザインとアートの違い)、
【装いは科学 美しさは武器】とデザイナーであり女であるシャネルだからこその言葉、
ファッションとは生きる事を指す【ファッションは服じゃない
それは空と街にある、頭の中のアイデアであり、人間の考え 感情 人間そのものである】、
社会を女性の立ち位置を変えた彼女の哲学【自由はいつも流行の最先端】、
最後まで自分の手を動かして仕事をし続ける彼女の美学とも言える【手間が美を創る】。
これは一見の価値あり。見るべし。