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スタッツ:人生を好転させるツールのmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョナ・ヒル監督。自身のセラピストであるフィル・スタッツのメソッド/ツールを紹介するドキュメンタリーだが、その中でヒルやスタッツ自身が抱える問題や苦悩にも触れられていく。

鬱の克服に、まずは食事や運動などの改善によって自分が変わりうるのだという希望を持たせる所からスタートするというのは納得度が高い。個人的には、愛で溢れたこの世界をイメージした上でその愛を自らに取り込み、他者に対してその愛の光線をGiveすることで他者と融合するというような考え方が興味深かった。ヒルにとっては14歳の頃の昔太ったヒル少年が恥ずかしくて消したい過去、否定したい自身の”影(Shadow)”ということだったが、では自分は何だろうと考えて思いつかなかった(継続して探す)。

自身の人生の可能性を閉ざすものがPart Xと呼ばれているが、Twitterの社名変更(悪の組織)を思い浮かべてしまった。結果ではなくやり続けることをString of Pearlsと呼んだり、この方はネーミングセンスがある。

プロデューサーにホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラも。ちなみに、この作品を完成させたヒルは作品プロモーションに関わることが自分のメンタルヘルスに悪影響を与えることに気づいて、その後プロモーションに参加しなかったとのこと。
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