さくぞー

マッチングのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

マッチング(2024年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

ファンの皆さん、高評価作業お疲れ様ですw
Yahooの方でやってください。
面白い部分も多いが、それ以上にゴチャゴチャしている。
最後まで二転三転させてサスペンスで楽しませよう、邦画で言われがちな安易な恋愛オチにしない、あくまでサスペンス・スリラー作品であるといった気概を随所に感じるが、雑。
最近の作品を観て、内田英治監督は多彩で多作なんだなあと思う。そしてそのどれもが題材やキャラクター、ストーリーのプロットは面白いのに気になるところが目につく構成ばかり。もうひと押しあれば傑作製造機になりそうなんだけど…。もう完全に「売れる映画製造機」になってしまったんかなあ。

本作ももちろんサスペンス・スリラーではあるけど、ホラーとしても推した方がよかったんじゃないかと思う。ホラーならば、あのオチや息子2人の犯行ラインの噛み合わなさとか受け入れやすい。尚美を殺したの影山じゃおかしくない?
影山vsトムのヤバい奴にはヤバい奴をぶつけんだよ精神や、影山をボコるブチギレ輪花、節子のとこでなんか途中めっちゃ空気になるトム、堕天輪花とトムのカップリングとか面白い部分は冒頭に書いたようにかなり多いが、どれも他の面白かった部分と繋げようとすると破綻してしまうのがもどかしい。
後はアプリのブロック機能とか、後々に"犯人だから"でまとめるために、その場で観客が抱く「こうすればいいのに」をカバーできてないのがキツい。ここもホラーならば何故か1人で行動したり部屋に戻る「あるある」として処理できるが、サスペンスとなると理屈を求めてしまうので引っかかる。

あと和田さんのシーンとかわざとらしい。素直に影山にさせといた方がいいでしょ。その後「エンジニアと会うんですよね?」とトムに言わせたり(影山は代表みたいな存在に見えるので和田さんと会うのかと思う)、逮捕後に影山が一社員であることが分かったりと前提情報も不親切。

単純に犯人の母+息子2人の犯人像、トムや堕天した輪花らのキャラクターが想像以上に面白かったので、ラストのホラーオチが個人的にしっくりこなかったのもある。なんかあそこまでいくとマジでトムは無関係の恋愛下手な奴の方がよかったんじゃないかと。結構トムと輪花のカップリングは好きなので恋愛オチでも俺は許せた。変なカップルのその後とか見たい。でもこのキャラたちで広げられるような話も思いつかない。
杉本哲太の若い頃役の俳優さんすごすぎ。

てか主題歌SnowManじゃないんだね。サイレント・ラブとどっちが上かとなると、どちらも似てるようで違うベクトルの微妙さと愛せる要素があるので難しい。

映像:====C
脚本:====C
編集:=F
俳優:======A
人物:======A
音楽:====C
音響:====C
【MVP】トム
さくぞー

さくぞー