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マッチングのTSのレビュー・感想・評価

マッチング(2024年製作の映画)
1.1
【佐久間大介で評価を底上げしている駄作】8点
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監督:内田英治
製作国:日本
ジャンル:サスペンス
収録時間:110分
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 2024年劇場鑑賞7本目。
 地雷臭がする作品だったので眼中になかったのですが、平均スコアが高いので気になり鑑賞。そして自爆しました。いやー、ただの駄作じゃねえかよ笑 最近のフィルマークスの平均スコアは妙に甘い気がしますねえ。。サクラがいるのか、何かの熱狂的なファンがそうさせているのか。と思ったら見てからわかりました。今作の評価が高いのは、佐久間大介が出ているからに他ならないでしょう。ただ、もう何というかそれとこれは分けて評価してほしいです。早速今年ワーストクラスの作品に出会ってしまいました。

 ウエディングプランナーを務める輪花は恋愛が苦手で、同僚の尚美からマッチングアプリを勧められる。will2 というアプリを取り込み早速始めてみるのだが。。

 いやはや、マッチングアプリという業界もここ数年で飛躍的に有名になってきて、昔は出会い系サイトといえば悪質なイメージがありましたが、このマッチングアプリというのは現代の新たな出会い方として注目されています。別にイケナイものでもなんでもない代物となっており、このあたりが疎い自分としては、作中みたいに平気で友達同士で見せ合いながらやるもんなのかと驚きましたが、やはり便利なものは必ず誰かに悪用されてしまいます。

 掴みはまずまずだったのですが、その後今作はジェットコースターの如く墜落していき、ラスト1秒で崩壊します笑 まず演出が全てにおいて恥ずかしい。土屋太鳳演じる輪花はおそらく今年公開の映画の中でもワーストクラスの無能主人公。辛い過去があるのかもしれませんが、やることなすこと全てがずれていて全く共感できません。例えばマッチングアプリを登録するものの、やる気のない顔写真で仕方なく試してみる輪花。早速いいねが来てマッチングするのですが、奥手だからか全然メッセージを続けようとしない。その割には簡単に尚美にスマホを渡して、尚美が勝手にメッセージを送ると毎回キレる始末。いや、それなら最初からそんな簡単にスマホを渡すなよと思ってしまいます。一度ならまだしも、このようなやり取りを何度も見さされるのでたまらない。というか、普通に突っ込んだら土屋太鳳みたいなレベルの人がマッチングアプリにいたら、もっといいねとかもらえると思うんですが笑

 あの、これでまだ冒頭10分くらいの箇所です。多分書き出したら止まらないので程々にしておきますが、サスペンスホラーらしく最後まである程度考えさせてくれるのは良かったと思います。ただ、勘が鈍い僕でさえ、今作の犯人が誰か途中でわかってしまうので、サスペンスホラーとしても甘いものかなと思いました。主人公の優柔不断さには終始イライラさせられますが、終盤に進むにつれて不幸が続くので、すみませんが逆に笑えてしまうくらいです。後半からは最早マッチングアプリ要素が皆無となってきて、ただのサスペンスと化します。このタイトルをもってくるなら『search』のように最後までそれを活かした展開にしてほしかったですね。あと、なぜ輪花はそんなにマッチングアプリ嫌なら消去しないのか笑

 まるで少し腕のある中学生が作った脚本みたい。といえば褒めているようですが、これを大手シネコンで上映となるとまだまだ厳しいものがあるでしょう。カメラのフェードアウトの仕方、所作のそれぞれの所要時間、ヘンテコな効果音など、見ているこちらが絶妙にイライラする要素がてんこ盛りでしたので、ここがあるから全然ダメ!てわけではないのですが、総合的に満足度は非常に低いものとなっています。

 何が「ラスト1秒、あなたの愛が反転する」だ。この宣伝文句を使うのならば、この1秒に全てを詰めないといけないでしょう。いやはや、その数分前からそれはわかりきっていたのですから、過剰な宣伝文句としか言えません。ファンの方からしたらたまらない1秒になるでしょうが。。

 オススメ? しませんよ笑
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