一条律

マッチングの一条律のネタバレレビュー・内容・結末

マッチング(2024年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

脚本が突っ込み所満載かつ低レベルな内容なのに、最後にこのオチでドウヤ!みたいにされたのが非常に癪に障った。
映画なのにカメラ目線でニヤリ。センスを疑う。

佐久間さんの演技が思いの外良くて、佐久間さんがいなかったら見る価値のないただの駄作だった。

最後に物語が覆る!みたいな宣伝してたけど、何も覆らん。
物語全て読めたし、ただ描写が残酷なだけ。そもそも今時の脚本で花言葉出されるのも非常に寒い。花言葉をメタにするのは良いんだけど、使い方がダサい。四つ葉のクローバーというチョイスもダサい。他にネタの引き出しはなかったのか。鑑賞しながら、ハイハイ復讐やろwと思ってしまった。花言葉の説明を始める殺人鬼もキャラ設定が出来てなくて寒い。あー…言いたかったんだなあ…花言葉ネタでドヤしたかっんやなあ…と思った。
ミステリと言う勿れとかネタの使い方が上手い作品をもっと研究すべき。圧倒的に勉強不足。

あと四つ葉のクローバーなんて幼稚園児なら誰でも描くのにそれで特定するって突っ込み所の宝庫。正直書き始めたら駄目な所がありすぎて書ききれない。映画化ってこのくらいの話でもコネクションがあればされるんだっていう感じがした。

佐久間さんと土屋さんが続編希望してるらしいけど、ネタの最終奥義花言葉を既に繰り出しておいて、この監督にこれ以上の引き出しがあるように思えない。と散々書いたあとに良かったところも書く。

脚本は本当に惜しく感じたけど、中弛みしそうなタイミングで次々に残虐な描写や恐怖心を煽るネタを入れていて、ずっとつまらなかったと言われるラインより上を保つような構造だった。
観客に緊張感を持たせる技のレパートリーの少なさはあれど、一先ず最後まで観れたというのは映画として大きい。

トムのキャラクター作りは良かったと思うし、それに応えていたSnowManの佐久間さんも良かった。

編集に関しては、カラコレはそこまで味を出してるってわけじゃなかったけど緊迫感の出し方諸々普通に良くて、照明も良い仕事をしていたと思う。

終わり方があれなので、胸糞っていう感覚は抜けないけど、総括、研究の足らない脚本ではあったが、佐久間さんと土屋さんの演技が良く、俳優陣に助けられてる作品だった。

マッチングは観ても何も得るものもないし、考えさせられるものもないし、脚本は浅いし、中身はそこまでなんだけど、ハラハラ感やドキドキ感を楽しみたい人には面白い作品なんだと思う。

追記

あとめちゃくちゃ大切なこととして、R指定つけるべき

佐久間さんのファンで小学生くらいの子もいると思うけど、あんなのただのトラウマだよね
私ですらひたすらに残虐で怖かった 

また、最後は土屋さんの横で見えないようにニヤッと笑うって方が怖かったと思う

色々撮影してあれにしたのかな、センスが一昔前すぎて引く

もっと良い監督も脚本も世の中もっとあるのに…なんでこの程度の脚本が映画化して実力者にスポットライトが当たらないのか…
一条律

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