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マッチングのtrmのネタバレレビュー・内容・結末

マッチング(2024年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

マッチングアプリを題材にしたサスペンスホラーという宣伝を見て、マッチングアプリの世界観に身を浸している間に沼に落ちていくように事件に巻き込まれ…という映画を期待して行ったが、話のキッカケこそマッチングアプリだが、この話、言うほどマッチング関係ないな?と肩透かしを食らった作品。

・序盤の吐夢がミスリードとしての役割を果たせておらず、ハラハラしない。怖くない。
・脈絡やフリのない殺人が次々起こるが、親や友人が主人公を追い詰めるための安直な材料になっていて、犯人のキャラクターや感情、思考回路を補強するものになってなかった。

父親の浮気周りで展開された人間関係(ここであえてチャットルームを出してくるのは良かったですね)と恨み・辛み、吐夢のキャラクター、仄暗い人間関係に手を結ぶあたりは悪くなかったし、原作小説の話を友人から聞くと、なんでそこを映画にしなかったん?というエピソードが出てくるので、本作をホラー映画として作るのではなく、ヒューマンドラマ仕立てのミステリー作品の方向性で制作したほうがより光るものはあったのではないかなと思う。

吐夢の人間性や生き方をもっと知りたいと思うし、彼が1人の女性と手を結ぶ物語を観たい。

あと、全体的にみんな行動が雑なんだよなぁ。四葉のクローバーの特定、せめて絵じゃなくて実物見てくれ。
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