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離ればなれになってものmizukiのレビュー・感想・評価

離ればなれになっても(2020年製作の映画)
4.6
自分はこんなに懐古しないから共感とかはそんなにしなかったけど、あの時のあの言葉が間違ってたから離ればなれの瞬間が生まれたってのは、まあそうだよね。
人って間違えるよね。でも、男女問わず運命の相手だったら、またどっかで再会するから大丈夫。それは天文学的確率じゃないからですよね。「類は友を呼ぶ」ってよくいう。合う考えの人は似た行動をとるから、また気づいたら自然と共通の場所に辿り着く。

大森靖子のえちえちDELETEに、"一緒の家に住む人・愛してる人をずっと好きなのは違和感 好き好き言ってるけどほんとに好きなのかなあ"…みたいな旨の歌詞があって、この映画見てたら自然と頭に浮かんだ。この映画って、途中まで、好きな人の好きなところだけ好きだよなあって。なんかそれって甘いところだけ食べて、苦い渋いところはおいしくないって言ってるみたい。めっちゃ好きだったら嫌いなその人もいっぱい知ることになると思うけどな。嫌いなところが見えるってそれだけ長い時間一緒に過ごしていたり心を許し合っている証拠でもあると思う。私は性急なので、ちょっと汚い部分が見えたからって幻滅してるようならさっさと別れたら?って思う(笑)甘いところだけ食べてたい人は、きらきらした恋を一生したっていいんだしさ。でもさ、嫌いな部分は深みだと思う。一生わかり合えないであろう部分だから、受け入れられない、嫌いなんだと思う。異質さはめんどくさいけど、相当おもしろい。
ジュリオが恋人や妻の激情を見て引くシーンなあ…。まあ、引くなとは言えないし。伝わらない人には伝わらないもんね。正の激情は大好きなのに、恋に引き摺り込まれるのも大好きなのに、負の激情には許容ないんだ〜って思った。
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