アムー(アシュワラヤ・レクシュミ)は警察官のラビ(ナヴィーン・チャンドラ)と結婚し幸せな生活を始めるが、やがて夫の暴力によって人生が変わってしまう。行き場を失ったアムーだったが、ラビに暴行された犯罪者と一緒の時間を持ったことで状況が変わっていく。
最近、多く作られる女性迫害リベンジもののインド版。
冒頭から “女は従順が一番” “親のメンツのため” といやーな言葉が飛び交う。
しかし、このラビという男はそんな風習や環境とは無関係に自己中で自己顕示欲だらけの酷い男。暴力以前に離婚でしょ!
やがて暴力、謝罪、セックスを繰り返す典型的な夫婦間DVが描かれるんだけど、開始30分あたりから安っぽいドラマの匂いがしてきて、集中力が続かなかった。
途中から陽気な犯罪者が介入してきてアクセントになってはいるけど、これで2時間超は長かった。
逞しくなったアムーに共感できた一方で、映画としてのメッセージ性と娯楽性はともに中途半端な印象。暴力には暴力という展開じゃなかったのは良かったけど。