崖際

仮⾯ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤルの崖際のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

龍騎目的で鑑賞。

テレビシリーズ版、「仮面ライダー龍騎」のファンとして、これまで龍騎が関連するスピンオフ作品の中で言葉回しが気になる部分もあれど最も解釈が一致する描かれ方で泣いてしまった。城戸真司が先輩ライダーとして…や、テレビ版の最終回を経ての城戸真司であることが景和くんとの対話の声のトーンや落ち着き具合と言った所から垣間見えたし、それが年齢のせいじゃないって言うのがその後の秋山との対峙でおっちょこちょいな、真っ直ぐな真司くんを見てとることが出来てすごい良かった。

以下ネタバレと解釈







各々の美や幸せを求める願いの末でバトルに持ち込まれる展開に「イッキ以外にまともなやつがいねぇ〜!」となってしまったが一一特に秋山の願いにはなぜ…となってしまった。そこは城戸が鏡の世界に閉じ込められていたからと感じられるニュアンスの言葉やファイナルベントが鏡に向けられて放たれたことから解釈出来んこともないかととりあえず納得はした。そうであるとすれば、秋山が「城戸を助けたい」と願わないのも、素直に言葉にしない、自身の思いを内に秘めて行動するテレビシリーズ版の秋山の性格を加味すると彼らしいというか。一一今作では龍騎を「正義のライダー」と示したり、浅倉を「悪魔のような人間」と示していたので善悪の区別はあったと感じるが、それでも、その願いは各々の信念であり、曲げられない想いである「正義」だということは事実であると感じる。鑑賞者である私達がそれに納得するか、否とするかは別として。自分は龍騎組3人(4人)をスクリーンで浴びにきたと言っても過言では無いので、どうしてもそこに注目してしまうため、そこから例を挙げるとすればリュウガか浅倉が言っていた「破壊こそが美」といったニュアンスのセリフはまさにその「信念」に当てはまると考える。また、敵であるシーカの建物を作り、銃を放つ戦い方や映画ラストの「幸せを求める限り戦いは終わらないかもしれない」(一言一句あってはいないだろうが)というセリフを踏まえ、今世界で起きてる戦争(ロシアとウクライナ)をも想起させられてしんどくなってしまった。

城戸と秋山の「戦いはいつ終わるんだろうな」という言葉と別れはテレビシリーズ版龍騎本編のラストを思い起こすと同時に物語世界外を生きる私達にも関わると。。(このへんちゃんと言葉にしたいのでもう1回観たい!)
あと、ギーツ(名前飛んじゃった…)の願いが、「イガラシイッキが戦いを忘れない」ことなのがすごい重要だなって。イッキの願いを叶えるなら「バイスを忘れない」ことでも良かったはずなのに。戦い自体を忘れさせない、ってのも映画を読み解く鍵になってそうだなと感じた。
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