華々しくボクシングを引退し3年、元ヘビー級チャンプ、アドニス・クリードの前に過去の過ちが立ち塞がる、、、な映画。
本作はロッキー新章クリードの3作目。なんとなくロッキー3、5、ファイナルのオマージュが多い気がした。
1作目で自らが過ちでないことを証明し
2作目では血の因縁の決着をドラマチックに描いた。
ともにロッキーとアドニスのタッグで歩んできたシリーズだが本作にロッキーの出演は無い。大人の事情があるのはわかるし、ロッキーというアイコンからの脱却というテーマもわかるが、ここまで露骨にロッキーの存在を消去してしまっているのには疑問が残る。やはりロッキーの権利を持ってるプロデューサー一族とスタローンの仲が険悪になっているのが理由の一つなのか、、、。
2からそこそこ作中時間が経ってるし恐らくあの世界にもうロッキーは居ないのかもしれないが、それならそれで説明を入れ欲しいところ。なんなら墓参りから始まっても良かったまである。
さておき本作の対戦相手ははMCUで征服者カーンを演じるジョナサンメジャース。とある過去の出来事でアドニスを憎んでいるダミアンを好演している。キャラ設定は正直よく出来てるしジョナサンの演技も肉体もはまっていた。
が、何となく過去作と比べてテーマがわかりにくいと言うか伝わりずらい。ボクシングシーンは迫力もあったが途中の2人きりの精神世界みたいな描写がそこそこ長く、いまいち試合を見ている観客として入り込めなかった。
決してつまらない訳ではないのだが、どうしても1作目2作目と比べてしまうと、期待値の上振れは無かったかな、、、。
ロッキーとクリードはシリーズ映画の中で一番好きなんだけどクリードは続きやるのかな、、、? やり切った感はあるけど10年後くらいにクリード ザ ファイナル とか見たいな。
ED後の「シンジダァーイ、、、!」で余韻を持ってかれたのは事実。