・負い目を感じる旧友(年上)から「俺にもロッキー1作目みたいなチャンス、くれよぉ」と求められる、前半の気まずさ。
・そして本性を現す中盤での、ジョナサン・メジャースの見事な豹変ぶり。
(少年漫画で言うと、個人的にはワンピの黒ひげ想起したなぁ…)
・1、2作目との差別化に成功している、ケレン味重視な試合シーンの迫力。
…全然悪くない、かなり良いじゃん、と概ね満足出来るんだけど…
これは前日に過去作をおさらいで再見したせいなのか、後半の「俺が自ら出るっきゃねぇ!」以降の展開に対し、『おっ、出ました、お約束の流れw』と、どこか醒めた姿勢になってしまいまして…
・もう特訓場面にフレッシュさを然程望めない
・クライマックスの「ダウン…からの復活!」に、新しい演出ナシ
・実年齢30半ば…とは言えマイケル・B・ジョーダン、全然見た目若々しいので「既に引退した身」という設定に、あまり説得力がない
・ゆうてコイツ、今ではばりばりの勝ち組だし
・(それを言っちゃあ、おしまいだが)「蓋をして目を背けてきた過去」…なんだけど『新たに考案して、付け足した過去設定、だよね』とか思っちゃう
・結局この禍根、「あの時、お前のこと置いて自分だけ逃げて、ごめんよ…」の謝罪に集約されてしまう
・最後の家族3人でハシャいでる様子が、うざい…
…うーん、難点挙げてみたけど、作品の出来栄えの問題でなく、こちらのアンテナの問題のような気が…
好みは別にして、やっぱり監督デビュー作としては十分立派なものでしょうね。
(ただ回想シーンで「子役が実際酷い目に遭う様子」は撮れなかったのか、撮りたくなかったのか…)