さくぞー

クリード 過去の逆襲のさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開初週からあまりのガラガラぶりに唖然。作品に出てこないのはむしろクリードシリーズだから良いことだと思うんだけど、集客という点では予想以上にロッキーの穴がデカかった。

日本アニメ大好きB・ジョーダン製作の特典映像もあるが、クリード本編にも日本のアニメ・マンガのような演出が随所に見られた。これはこれで味があって良い。
全体としては普通に面白いという感じ。これまでのサーガほどではないが、鍛え上げられた肉体がぶつかる迫力とサーガ伝統のトレーニングシーンは熱くなる。
惜しいのはデイムの描写が完全悪なのかクリードと共に過去を乗り越える役なのか中途半端なので、これまでほどの感動とカタルシスがなかった。デイムも一旦取り巻きが出来たけどすぐ離れていくみたいなの欲しかった。ファイナルラウンドとかもっと泣けると思ったんだけど。良くも悪くも普通。アドニスも言うほど過去に何もしてなかったし。
でもロッキーサーガがなんで面白いかってロッキーがめちゃくちゃ魅力的だからなので難しいところ。それなしでB・ジョーダン初監督作品がこの面白さなら充分いいと思う。

ジョナサン・メジャースはやっぱり俳優としての魅力が凄い。人をおちょくるような軽さがありつつ、得体の知れない不気味さを出せるのはこの人しかいないので残念でならない。
デイムの続編でクリードの家族が襲われた時に助けに来る感は異常。
DAZNの主張がめちゃくちゃ激しかった。本物の企業や商品が出てくるのって作品のリッチ感が上がるから好きなんだけど初めてノイズだった。
俺たちのアンゼたかしの字幕翻訳がラップ部分もキレキレで良かった。

おまけアニメはクリードの私物化が凄かった。最早スパイダーバースだろアレ。

映像:======A
脚本:===D
編集:====C
俳優:======A
人物:=====B
音楽:=====B
音響:======A
【MVP】"ダイヤモンド"デイム・アンダーソン
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