アンソニー

クリード 過去の逆襲のアンソニーのネタバレレビュー・内容・結末

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと惜しいなぁ〜と
個人的には思いましたが、
今作のテーマ自体はめっちゃいいと
思っています。
「過去を断ち切って今を掴む」というのは
このシリーズが根幹に抱える
問題でもあると感じているからです。
ロッキーシリーズの後継作として
このクリードシリーズは存在してます。
前の2作にはロッキーも登場しています。
いつまでロッキーパワーに頼りながら
クリードを作り続けるのか、
いつかはクリード単体としての面白さを
見出す必要があると自分は思ってました。
その後継作としての挑戦と物語の流れが
見事にマッチして
そこはとても良かったです。

個人的に気になったのは内容と演出です。
母親が死ぬ事で覚悟が決まるってのは
ちょっと違うのかと思いました。
なら、母親と敵役と主人公の過去が
もっとしっかり交わってる方が
納得できます。
過去の話も頑なにしたがらない割には
虐待があったとそれとなく終わって
引っ張ったのにそれだけ?と
なってしまいました。
試合の場面は最初はめっちゃ良かったの
ですが
二人だけの世界に入り込むみたいな…
それはいいとして、
あのちゃっちい演出はなんですか?
あからさまに鉄格子を出したりして
馬鹿にしてるんですか?
せっかく積み上げた二人の過去の物語が
全部台無しですよ…。
そんな事もあって最後の最後まで
乗り切れませんでした。
試合後の二人の会話は良かったです。
あれが出来て何故あの演出になったのか…
僕が苦手な演出というだけなので
人によっては良いのかもしれません。

いい映画になるポテンシャルは
十分にあったと思うのに
惜しいなぁ〜…それが僕の感想です。

なので、今作で過去から脱却。
次回作ではついにクリードとしての
面白さが観れる事を期待しています。