Aya

忌怪島/きかいじまのAyaのレビュー・感想・評価

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)
3.3
#twcn

女性の哀しい物語で歴代女性なのにラボで生き残ったのは女性2人と1人の天才男子。

急性心不全…

なんか頭部から(話的におそらく目から)出血してるのに…

う、うん。

奄美大島の離島だからDr.常駐してなさそうだもんね…ヘリポートもなさそうだから年配の方とか容態が急変したらもう助からないよね…とか仕事のこと考えてたw

久々に清水崇が観たい!と勇んで向かったら結構観客入ってて。
しかも始まってるのにスマホつけっぱなしだったり遅れてゾロゾロ入って来たり…う、うんw
そのテンションなのか、とw

新鮮ですw

でもちゃんと怖いしその恐怖を探ってゆく過程もちゃんとホラー映画なの!

なんか離島をバーチャル空間に再現してそれをどうしたいのか分からへんけどとりあえずなんか作ってはるんですね!

作り上げるモデルや目的や出資者は分からないのですがw

で、そこで不審死があった直後に天才が来て…というよくあるパターン。

このバーチャル空間とこの世と"あの世"の3つの世界線が出てくるのですが、巧いことバーチャル空間とあの世が融合するんです。
この説得力はなかなかすごい。

最初はどっちがどっちにUnisonしてるのか首を傾げていたのですがバーチャルの世界にあの世が繋がった、という認識でそのバーチャル空間に入ることで"敵"の怨霊とアクセス出来ると。
わっかりやすかったぁ。

説明が上手なひとは本当に凄いですね。
下手くそなひとには何百回説明されても腑に落ちないと思いますw

今回は鳥居とイタコというキーワードは登場するものの、ひとが島民はそこそこいてお家もたくさんあるのに人は歩いてない、って事象には触れていないし、日本のホラーもだんだん宗教観的なものを排除したホラー作品が多いのかな?とう印象を受けました。

イタコのババアもバーチャル空間のことはよく分からへんけどヘッドセット被って"脳波"がどうたらこうたら、みたいな説明聞いて協力してくれるんですよ!

これ15年前なら無理やったよね…
(詳しくはyoutubeへどうぞ)

ちなみにイタコのババアは相手の気を感じる時に左手とか右手とか特に拘りはないみたいです!

このババアと一悶着ないとこもやっぱり宗教感、世界線の不問感を感じました。

話に関係ないから説明も議論もいらない、みたいな。
上映時間が109分とホラー映画にしては長いので省いてくれて良かったよ。

科学と宗教って相容れないのでその議論し出したら怨霊退治とかしてる時間ないからね…難しい世の中だぜ。

でもあの怨霊自体はなんも悪くないのに超可哀想。゚(゚´Д`゚)゚。

説明もちゃんとエグく描いてくれてて怨霊への同情も許される塩梅。
でもその議論はなく、かと言って無視されてなてるわけでも美化されてるわけでも敬われてないわけでもない。

ジジイが手を合わせてるだけやけど。
ジジイの部屋怖ぇえよ!

あそこも崇めてるのか鎮めてるのかは語られないので思い返すだに『話し出すと長い議論は置いといてとりあえずお前ら目の前の怨霊に集中しろ!』感が結構強引かも…

平岡祐太くんの関西弁ヘッタクソやったし…クレジット見たら主人公の天才ジャニーズのなにわ男子ってグループの子なんやったら関西弁教えたれよ!

そうそう!
なんか映画見てる間に『なんか見たことある海の風景だな…』と思う瞬間が何度かあって。

主要撮影は奄美大島なのですがロケ地に"瀬戸内海"のクレジットが出た瞬間『あーなるほど!』って思いました❤︎
(父の故郷なので馴染み深い)

あと、ダイニングテーブルにわたしとお揃いのガラス製のクリアのチェス盤が置いてあった!

気にかかるところもあるけど画面の隅々から察する映画的アレソレなどのストレスはなく…それすら出来ない映画も多い中でやっぱりしっかりしてるな、と思いました。

Aya

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