やたらめったら「村」が量産されたと思ったら今度は「島」かと半ば呆れつつ、今回は趣向を変えてVRネタである。でもやってることは似たような感じ。今や国内外ともにいくらでも良質なホラーが生まれている昨今、こういう低予算だから演出も演技も二の次みたいな気の抜けた作品を矢継ぎ早に作りまくるのもそろそろ再考すべきではないか(いじめのシーンが異様に段取り臭かったり、プログラマー役の俳優が自分の台詞の意味をまったく理解できないまま喋ってるのがありありと伝わってくるあたり、趣深い)。まったく同じ題材を使ったとしても、たとえば黒沢清や白石晃士、永江二朗なら遥かに怖く、また面白く仕上げたであろう。