12月になると、雪降る景色の作品が見たくなりがち♪
恋愛映画なんだけど、それよりも家族の物語としての方が大きい印象やった。
ベストセラー作家のジェイク・ターナー(ジャスティン・ハートリー)は、久しく連絡をしていなかった母親の遺産を整理するためにクリスマスに帰省する。
家の中で古い日記を見つけたジェイクのもとに、自身の母親を捜しているという若い女性レイチェル(バレット・ドス)が現れる。
日記に自分とレイチェルの過去が絡んだ秘密が記されていることを知ったジェイクは、彼女と協力してお互いの過去について調べ始めるーーー。
いやー、、、主人公ハンサム過ぎる。
ハンサムな上にベストセラー作家。
オサレな家にめちゃきゃわなイッヌが家族。
人と距離を置きたがって1人が好きだから独身だけど、傲慢でも天狗でもなく、配慮も出来るし人を傷つけるタイプでもない。
…良すぎんか!?
そんなん好きにならんわけないやん笑。
クリスマスムービーというより、
ロードムービーって感じで。
旅をしながら、実親にわだかまりを抱える2人が会話をし、その親たちの真意を知り、受け入れて前に進む家族の物語としては素敵だった。
ただ、恋愛物語としては、レイチェルには婚約者がいるということで、浮気だよなぁ〜と。
いや、婚約者がいても、本当は別の人が運命の相手だった、ということもあるとは思う。出逢うタイミングてのもあるんやし。
だから、そこで気持ちを整理し、婚約者と向き合って…とかならまだな〜って感じやけど、その辺うやむやにしてるから、なんか中途半端やなぁと。
途中、婚約者とは価値観が合わない感じの話をしてた(レイチェルが就職活動してる仕事についても話してない)から、多分結婚してもうまくいかなさそうではある。
でも、彼はレイチェルが好きだし、レイチェルも…て状態。
この婚約者の設定が、もっと合わないとか一方的とか、もっと違う感じやったら、そら別れた方がお互いのためやでっていう腑の落ち方するんやけどねー。ジェイクの存在知って向こうから別れようとしてきたとかさ。その辺そこまで描いてないから、なんかモヤるよなってなった。
しかも、愛していないと言ってジェイクを追い返したんやもんなー。
ただ、ジェイクは母の家を整理し終えて諦めて帰ろうとした時に微笑むレイチェルが現れるというラストシーンなので、はっきりとしてないんやけど。
うーん。
でも、主人公のジェイクについては、「ジェイク頑張れ!心開いて解放されていいんだよ!!」て応援したくなるのは良かった笑。
そして、家族の物語としては謎が少しずつ解明していき、心のわだかまりが解れていく話の運び方は良かったなぁと。
ジェイクのご両親も、レイチェルの母も、子供たちと離れてとても辛いものを背負って長年生きてきた。ジェイクの父は、ジェイクと会って向き合うことができたし、レイチェルの母も作品の中では会わなかったけど、これから期待できる。
そう考えると、ジェイクの母は辛過ぎたなぁと。
ジェイクの兄を亡くし、心を病んで、ジェイク父とも支え合えなくなって別れ、ジェイクも家を飛び出した。
そこからずっと引きこもってゴミ屋敷みたいな生活。
そして亡くなる…息子と再会もできずに…て、辛すぎん???
そりゃ、彼女がきっかけでジェイクは前に進めるようになり、ジェイク父もレイチェルもレイチェル母も救うことにはなるんやけどさ。
辛すぎん??
ジェイク母がレイチェル母のノエルが書いていた日記をちゃんと保管していたのが、彼女のせめてもの気持ちなのかもしれないとか思ってしまう。ジェイク父からの手紙を保管していたことも。
ただの恋愛映画ではなく、家族の物語であり、ずっと抱えていた心の傷やわだかまりを溶かしながら、前に進む物語というところは良かった!
あと、ジェイクかっこいい。