なずな

オットーという男のなずなのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
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O、T、T、O !! おろー(おっとー)

トム・ハンクスの偏屈おじいさん
とはいえ、だだ漏れな本来の優しさ
煩わしそうにしたって
迷惑そうな顔をしたって
気づいてしまう放っては置けない
面倒見のいい性分が隠せない
そんなオットーの愛すべき日々
いつも何かへと怒っているような
けれど裏腹なすべてへの慈しみ
そして抱えるその思いの意味とひみつ

幸せなひとりぼっち のリメイク
トム・ハンクスぴったりの風味へと
オリジナルに書き換えられ
別のお話として楽しめる仕上がり

度々はらはらとさせられるが
観客は後味よく素直な気持ちで
オットーや隣人らへの祈る思いも大事に
エンディングまで見守ることができるだろう

人は生まれ生きていつか必ず死ぬ
どう生きるかどんな人生にしたいか
孤独を感じて迷ったり進めなくなったり
そんなものを感じる暇もなく目もくれず
考えずに来た人にとっても、立ち止まり
周囲を見渡したり我が身を振り返り
考えるきっかけになるような
みんなにオススメできる素敵な作品
なずな

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