大好きな「幸せなひとりぼっち」のリメイクという事で、少し構えてみてしまったけど、トム・ハンクス版もとても温かで素敵なお話でした。
トム・ハンクスってこういう普通の人のが似合ってるなぁ〜
スウェーデン版ではかなり実直な主人公というイメージだったけど、こちらは生真面目って感じかな。
亡き妻への想いが、まるで恋愛映画を見ているように瑞々しくて、胸がキュンとしてしまう。ふたりは太陽と月のようにお互いを補い合って、とてもいい関係を築いてきたのが分かる。
そんな妻に先立たれ、生きる望みが無くなるのも分かるわ〜
でも、生きなくちゃ。
ご近所に越してきた、若い家族と接しているうちにようやくそう思えるようになっていく。
だって死ぬことも楽じゃないしねw
ご近所の家族の妻マリソルのラテンの明るいお節介ぶりと、気軽に用事をお願いする可愛らしいずうずしさに、圧倒されるトム・ハンクス演じるオットー。
猫と同様、招かれざる客がいつの間にか心の支えになっていく。
再開発を目論む不動産会社との対立には、今らしくSNSやメディアの力を借りている。
そして、ラストシーンもやっぱりアメリカ映画っぽい。
それはそれで良いのだけど、スウェーデン版のラストシーンで号泣したので、そこだけはちょっとマイナスかな。