カトコウ

オットーという男のカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

オットーという男(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

予告編を観て、感情が動きそうな映画だ
主演トムハンクス!期待大

と思ったのに
映画館ではいつも時間が合わず

見逃した作品をきっかけを作ってもらえて
やっと鑑賞

する段階になって初めて知ったのが
先日観た幸せなひとりぼっちのアメリカリメイクだったのですね…



なるほど
メインのシーンはほぼほぼ変えず
細かいところだけ本当にほんの少し変わってる感じ

そもそも元々の作品からして好きな話で
改めて好きなところを述べると

最も愛する相手を失って、幕を閉じたいのに
周りの人々が些細なことで困っていたり
巻き込まれることを拒みきれず

彼なりに真摯に向きあっていくうちに
つながりができて
生活を続けるうちに人生の一部になって

最も大きな愛は変わらずとも
人々との小さな愛に囲まれて

冒頭の望みとは違う形で終幕する


率直に言ってうらやましいなあと

最初の彼の
自分に終わりを下そうと思えるほどの愛情を築いてきたこともそうであれば
最後の彼のようにせめてこの先自分もそうであればと思えるような終わりであることもそう

昔、幸せな家庭を夢見ていた頃から
きみに読む物語
の結末が最も夢見る結末だと思ってきたし
今もそうだけど、こんな結末もいいなと

そんな風に思える作品


そこはリメイク元も同じくなんだけど
今作ではっきり印象にあったのは

スウェーデンのリメイク元は
全体的に邦画やゆったりとした洋画
少し違うけどフランス映画寄りの印象で

アメリカリメイクは
演出や表現がより自分好みな感じ
ささいな違いなんだけど、しっくり来る

自分がアニメと同じくらいの頃から観てきた
アメリカ映画の影響なのかなあと感じる面白い感覚だった

そもそも制作国より作り手の違いかもしれないけど


あと小ネタとして
リメイク元のスウェーデンのリスペクトな感じで
舞台アメリカだけどちょこちょこスウェーデンの話題を入れてて面白かった
カトコウ

カトコウ