サトタカ

オットーという男のサトタカのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
3.5
基本的にファンタジーの中の失意のおっさんの話なんだけど、やっぱりもとの「幸せなひとりぼっち」の方がよかったかな。
主人公が設定(59歳)よりも年寄りの役者が演じているのは両作とも同じだが、トム・ハンクスの手垢のつき具合ったらそりゃもうこれ以上ないぐらいなわけで、素直にクッソ偏屈な失意のおっさんとして見れないのよ。さすがの演技力で、それっぽくはあるんだけど。アメリカ人なら初手でガンで行くんじゃないのとか、フォード自動車への思い入れもなんかわかりにくいとか、周囲の人が変にアホっぽい人ばっかりとか、そういうちょっとした違和感が悪目立ちすんだよね。英語である程度わかりやすいし、スウェーデン語に比べたら。
越してきた妊婦の奥さんも「幸せなひとりぼっち」のイラン人の方がチャーミングに見えた。そもそもアメリカでメキシコ系ってエイリアン感が少なすぎんじゃん。アホほどいるわけだし。スウェーデンのイラン人みたいなよりマイノリティ感が足りない気がする。もっとひねってほしかったかなー。

ただ猫の演技(?)は素直にすごいと思いました。
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