このレビューはネタバレを含みます
基本的に良い心持ちで観れる映画。
別にそこまで引っ掛かるわけではないが、オットーの人物像がイマイチ掴めなかった。
皮肉屋だが性根は優しいキャラ、という設定と思うが、元の職場で純粋に嫌われ者だったのが腑に落ちない。
オットーにも資質があったにしろ、本当に素敵なのはマリソルを始めとした隣人たち、という見方は流石に斜に構え過ぎか。
【追記】
オットーの人物像について整理。
①ソーニャに対する愛情や、物語中盤以降の隣人との関係性から分かるように情け深さを持っている。
②駅の反対ホームにいたソーニャに落とした本を渡しに行くほどおせっかい。
→最も大切なソーニャが車椅子生活になってしまい、それだけならまだ良かったが車椅子の利用者を考えない公民館の建設等を通じて周囲の人々に対して憤り始める。
美点だった「情け深さ」と「おせっかい」も、悪い方向に噛み合ってしまいいつしか「口うるさい」に変わっていった。
会社は若い社員が多く、口うるさいオットーしか知らないため煙たがられていた。
状況を整理すると、会社に人たちに嫌われていたのも納得した。
結論、闇堕ちしてたオットーを救い出した隣人たちは素敵。