のんchan

ジーザス・レボリューションののんchanのレビュー・感想・評価

3.6
『真実の革命に基づく物語』と始まるこの作品は、1970年代にアメリカ西海岸カリフォルニアで実際に起こった一大ムーブメントである、ヒッピーたちがキリスト教信仰へ傾倒した実話。

"神は確かな存在感を放つ"と1971年のTIME誌の表紙を飾った。


1969年、グレッグは母親と動く小型バスの中での生活で士官訓練学校に通う高校生。仲良くなったシャーリーンに誘われ『ウッドストック』に出掛ける。ジャニス・ジョプリンに傾倒しているシャーリーン。若者は皆自由を求めドラッグに手を出していた。
そんな中、カリスマ説教師のロニーと出会う。見かけもまるでイエス様の生き写しのような雰囲気。ロニーは地元の教会のスミス牧師の好意でその教会に居付き、妻と一緒に仲間のヒッピーたちの溜まり場になっていく。

ええっ、そこはインドなの?というように、海で洗礼を受けると必ず生まれ変わると、人々が噂を聞きつけ遠くからも増え続けていった。

ただし、スミス牧師は最初はヒッピーをよく思ってはいなかったが廃れかけていた教会を維持したい気持ちがあった。
また、ロニーも実際のところ余りにも多くの人が集まるため、信頼されるほどに神の力と掛け離れるジレンマを感じていく。

ただ、若いグレッグは卒業と同時にシャリーンと結婚の約束をし、教会はスミス牧師から委ねられて、その後は引き続きキリスト教信仰へ身を委ねていく。



ん〜、日本人で無宗教の私からすると、どうしても新興宗教かカルト教のようにしか見えない感じがあって、ヒッピー文化には自分なら染まらないと思ってしまったけど、当時の実際の動画や写真が挟まれるのでそれは驚くしかなかった。
時代の波、それは良くも悪くも人間の心を動かしていたのだった。


キャストの演技も悪くないけど、感動するに至らず...
事実を知ったという意味でのスコアです。
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