おたば

見知らぬ隣人のおたばのネタバレレビュー・内容・結末

見知らぬ隣人(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

消化不良感はかなりあると思うがそこがいいのかもしれない。

主人公は警察になりたいが試験に落ち続けているうだつのあがらない男。

韓国映画は割とこう言うパッとしない主人公結構多い印象。似たような顔立ちのアジア人でも社会情勢の違いがこういうところにも現れてるのかもしれない。
とりわけイケメンという訳でもなさそうな俳優が主演という映画もよく見かける気がします。

この男、入試が迫る中で申し込み前夜、学友達に誘われ酒を飲んでしまうと
目が覚めると見知らぬ部屋。そして横には大量に血を流した男が横たわっている、というサスペンス。
実際はこの部屋、主人公の隣の部屋である事が判明するのですが状況的に自分に嫌疑が向けられることは必至。警察を夢見ているさなか、こんなところで捕まる訳には行かない!と
独自に真犯人と事実の追及に奔走する。というストーリーです。

始まりにサスペンス感はあるものの、基本的には腑抜けた主人公がごく稀に勇気を出し、ほとんどギャーギャービビったり怯えたりしてるドタバタコメディのようなもの。

それはそれで全然面白かったです。


~ここからややネタバレ~

韓国ではどうなのか分からないけど、仮想通貨の扱いにそれなりに経験か知識がないと最後のオチは理解できないかもしれません。

ビットフライヤーやコインチェックなどの口座と違って、仮想通貨の受取りが出来るデジタル財布というのがあります。
形式はまちまちかもしれませんが、12のパスフレーズというのは共通してます。(僕が使っているのはPINコード忘れたりした場合にしか使いませんが)

作中でUSBメモリのことを「財布」と呼んでいますが、まさに仮想通貨用の財布なわけです。
で、これを開くために12のパスフレーズが必要なわけですが
ラストで黒幕のなか「あれ?」で終わるシーン。

①まず、引き出しの中に大量のUSBがありました。
②12のパスフレーズが書かれたメモ。見切れていたかもしれませんがおそらく他にも同様の12のパスフレーズがメモされていたのではないでしょうか。
③財布に割り当てられる12のパスフレーズはひとつとして同じ組み合わせになることはありません。

つまり、全部の財布を持ち帰ってたらどれかひとつは開けてたかもね。って感じのオチだったんじゃないかなぁと
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