深獣九

禁じられた遊びの深獣九のレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(2023年製作の映画)
3.0
あれ? 想像してたのと違う。ただの怖キャラものじゃない。ストーリーとシナリオがしっかりしてる。面白い!

この作品、ホラーとしてどうなのか、怖いのか、グロいのかと問われれば、じぇんじぇんだいじょうぶウブなかぽーも安心だよ(はぁと)と答えるしかない。だが正直そこまで期待はしていなかったのが幸いし(だいぶ失礼)、作品としてちゃんと真摯に作られていたところにとても好感を覚えた。素直に楽しめた。

シナリオについては、怒涛の伏線回収やミスリードの嵐に唸らされた。ああこのパターンね、次はこいつだろ、わかってるって、と物知り顔で予想していたがすべて外れ。恥ずかしいやらうれしいやら。
いやお前ちゃうんかい、とツッコませてくれてありがとう!

ひとつだけ不満があるとするなら、長谷川忍と清水ミチコのキャスティング。特に長谷川。ホラーに出さないで欲しい。「あ、コメディだったか」とミスリードしてしまうではないか。
これは間違いなく福田雄一監督と白石晃士監督のせい。長谷川は福田作品の常連なので説明するまでもない。白石作品には出てないと思うが、ファンならあの役と衣装で出てきたらもう失笑を禁じ得ない。勘弁して欲しい。

うそうそ不満じゃないよ笑

白石監督へのオマージュが散見されているのもよかった。胡散臭いけど本物な霊媒師や金髪イケメンの霊能力者、POV方式など白石作品の数々ファンとしてはニヤニヤしてしまう。同好の士といちいちツッコミながら鑑賞したいところだ。

ヘアブラシがサイコメトリーの手がかりだったわけだが、相手のおっさん禿げとるやないかい。ブラシ使わんやろ。とかツッコミたい。

橋本環奈にぜったいタバコ吸わせないマンの圧がハンパなかった。吸わせないんだったらそんな設定しなきゃいいのにwww


そんな感じ。中田秀夫作品のファンなら楽しめるはず!


以下ネタバレ呟き










[鑑賞前]はいはい『ペット・セメタリー』ね
[序盤]あれ? 生霊版『リング』? 『キャリー』? 『ノロイ』?
[中盤] 『カルト』?
[終盤]うわー『オーメン』! 『イノセンツ』!

尻尾から再生したトカゲ、落雷で蘇生、生霊を操る能力(スタンドッ!)、教祖として崇められた少女、能力の継承、などなど伏線楽しかったー。
深獣九

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