いや~、ごめんなさい意味がわからない。
A『主人公たちを襲った呪いや、死者が生き返ってしまったのは、遺伝による超常的な能力を引き継いだ、あくまで生きた人間の仕業』
B『遺伝による超常的な能力をもった人間が死んで、怨みや憎しみを糧に復活してきた』
結局AとBの、どっちなのだろう?
この映画、終盤まではBの流れで行って、最後の最後で『実はAでした~!母親ではなくて息子の仕業で~す!』って言ってきて、そこを面白さに繋げようとしたのだろうけど、いろいろ変なところある。
劇中で説明されていたのは明らかにAであるのだけど、
Aだとしたら、ラストのお父さんのエロイムエッサイムで息子が復活してくる説明がつかない。
超能力とか関係なく、一般人のお父さんの祈りの力(生き霊)で息子が復活した可能性を一瞬考えたけど、だとしたらあの世界はゾンビだらけになるよな笑
ヒロ子の同僚の女の人(スマホでお父さんの名前を検索しただけ)の人にまで呪いが発動するのは無理があるでしょう。
強いて言うなら、赤ちゃんの頃に会社に連れてこられたとき、わずかな面識はあったかもだけど。
あと、ヒロ子がお父さんにプレゼントしようとして出来なかったライターが呪いのトリガーになることがちょくちょくあったのだけど、そのライターと息子の関係性は、あまりにも薄すぎないかな。
じゃあAに見せかけたBなんじゃないのって話になるんだけど、だとしたらこの映画で最もインパクトのある部分が全くの無意味になってしまうわけで。
韓国映画の『コクソン』のように、
『さぁ、果たして真相はなんだったのでしょうか?』と観客に問いかけてくるタイプの映画はあるし、そういうのは自分は好きだけど、
『禁じられた遊び』はそういう問いかけてくるような、高度でトリッキーなことが出来る映画ではないでしょう。
どちらかというと、作り手側が自分たちが何を作っているのかちゃんと理解しないまま進めてしまって、脚本の流れを間違えてしまったまま完成させてしまったのかと思った。