river

シモーヌ フランスに最も愛された政治家のriverのレビュー・感想・評価

3.7
シモーヌ・ヴェイユは哲学者と同名(つづりは異なる)、フランスで保健福祉の分野で活躍した女性政治家。

予告編で女性の中絶を法制化する場面の演説が迫力あったけど、彼女の闘いはこれ以外にもたくさんあったことをこの作品で知った。
収容所の場面は筆舌に尽くし難い。女性として、人間として、尊厳を蔑ろにされる環境を強いることがどれほど残酷な行為か。

作中何度かベッドで眠れなくて床で寝る!と半狂乱になる場面が出てきて、その理由は具体的には出てこないけど、恐らく女性として屈辱的な行為の果てなのだなと思わされた。

エピソードは重く、非常に興味深いものの、回想を挟む演出がちょっと古臭いかなと言う点だけがやや惜しい。
river

river