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それでも私は生きていくのmasatoのレビュー・感想・評価

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)
5.0
淡々と日常を描く中で、主人公の心の機微をしっとりと表現してる映画でした。
人の脆い所を丁寧に描いてる、優しい作品だなぁと思いました。
レアセドゥの飾らない感じ、絶妙な表情の移ろい、本当に素敵だった...。

現代が舞台なのに70年代っぽい雰囲気。
監督のこだわりで全編フィルムで撮影されてる事に起因するのか、明るいシーンは鮮やかに、暗いシーンは渋めに、其々に併せて色が表現されてるように見えました。

原題は「Un beau matin : 素敵な朝」
邦題のほうがわかりやすいですが、やはり原題の意のほうが奥行きがあり好きです。
「間奏曲はパリで」もそうだったんですが、どうしてこうヨーロッパ映画は“映画ならではの美しさ”を描くのに長けてるんでしょうか...。
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