シアターセブンにて鑑賞。
『ドブ川番外地』の渡邉安悟監督の最新作。
上映時間は52分と1時間に満たないが、そこに監督のカラーがギュッと濃縮されている。
というか、濃縮され過ぎて正直内容がよくわかんない作品だった。
何かから逃げている女(吉見茉莉奈)と、彼女と共に行動する女(間瀬永実子)。
そして二人を追う男(豊田記央)。
主要、この3人の物語だが、物語らしい展開もなく、ただ、どうやらヒロインが自分の母親を殺害して、現実から逃れたい中で観た幻覚のようなものを映像化したのかな、くらいの理解しかできなかった。
もちろん監督には明確な答えのようなものがおありなのだろう。
が、本作には何らかのヒントもあるのだろうけれど、僕には見つけられなかった。
独特な作風は、そのまま監督の才能であり文化だとは思うが、自分の頭だけで完結して他者の介入を許さないものは、果たしてエンターテイメントと言えるのだろうか。
そんなことを、観終わってつらつら考えながら帰途に着いた。