ろく

ピンク・パンサー4のろくのレビュー・感想・評価

ピンク・パンサー4(1978年製作の映画)
3.3
Welcome to the BAKAEIGA world!!!!

世界馬鹿映画が数多くあれど僕は以下の三つが至高だと思っている。
①ヨーロッパ ピンクパンサーシリーズ
②香港 Mr.Booシリーズ
③日本 不良番長シリーズ

まず馬鹿映画の基本ルール。高いとこ大好き。すぐ落ちる。人の命はなにより軽い。どうでもいいお色気。前にケーキ。前にピザ。水は頭からかぶるもの。泥も頭からかぶるもの。いただけない人種差別。そしてそれにあっけらかん。早口。悪口。すぐ旅行する。そしてタイアップ。食べ物は投げるもの。火薬。爆発。

どうです。マジメに観てはいけませんぜ。ただ映画としてあればいいんです。ここにあるのは崇高なメッセージでもなければ琴線を震わす話でもない。あるのはただ「映っている」それだけです。いいんです、いいんです、それでいいんです。

というわけでピンクパンサーシリーズも5作目(間に「暗闇でドッキリ」がある)。どれ見たかも覚えてないんだけど、苦力の帽子をセラーズがかぶっているシーンで「あ、これ観たことある」とやっと気づく始末。いいんです。ピンクパンサーなんかそれでいいんですよ。

最初のオープニングアニメでテンション爆上がりです。あれだけ見ればいいやって思ってしまいます。そしておなじみセラーズ。セラーズなくして馬鹿映画は語れません。

おなじみケイトー(加藤)も出てきます。ケイトーがいつも召使で出てくるのはグリーンホーネットのパクリだけど、乗っている車もホーネット号だとは。知らんかった。

最後は香港で大(というにはしょぼい)カーチェイス。H・マンシー二の中国風音楽が楽しくて仕方ありません。マンシーニ立派なのにいつもB・エドワーズの顔を立てています。こんな馬鹿映画には勿体ないと思うのは僕だけ?

オチも弱ければ話も弱い。でもそれでいいんです。馬鹿映画だから。セラーズが見れるだけで僕は幸せで「今日も頑張って生きよう」という気になります。ホ、ホントだからね。
ろく

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