観た。
スクエアな画角のなかで繰り広げられる、なかなかに息苦しい映画で、良かった。
実際に監督の家族が巻き込まれた裁判を元にした実話ベースのお話。
なんと撮影も美井家のシーンは実際の実家で行われたそう。
喫煙者としては大変心苦しいテーマで、裁判の行く末を我がごとのように見てしまった。
英夫の家族が次第におかしくなっていく様子を悲惨だけど滑稽に描いている。
西村まさ彦さん、良かったな。
最初のおどおどした感じから、どんどん敵意を剥き出しに変化していく様子。
そして自分でタバコを2本続けてふかしている時の表情。
映画では描かれていないけど、英夫家族にはタバコの副流煙じゃないナニかがあったのだろうな。
そしてミュージシャンである美井家の外見への偏見とかね。
最近の行き過ぎたポリコレ、コンプラ、潔癖さ。息苦しい世の中ではあるよね、もっと大らかに生きていけると良いのにな、などと考えてしまう。
麻王、脚本・監督