TakayukiMonji

そして愛に至るのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

そして愛に至る(2000年製作の映画)
3.7
ゴダールマラソン番外編。ゴダールの「愛の世紀」と同時期に撮られて、セットボックスになってた、ゴダールのパートナーだった、アンヌ=マリー・ミエヴィルの監督作。アンヌもゴダールも主演。そして演じてる。ゴダールが愛するための人なのか、心なしか優しく見える。

熟年カップルとその他の男女4人による会話劇が中心。冒頭にハイライトの様に、劇中シーンが挿入されている。
会話なのか、対話なのか。言葉の無意味さを語りつつ、言葉は人に命を与えると語る。
欲望、絶望から希望。人生は苦しんで死ぬだけであると言いながら、この対話の中で生きていることを噛み締めている。
世の中にある、美とは全体的なもの部分ではなく、美は至るところにある。完璧な景色は存在しないけど、そこに人生の人生の儚さと美しさ、厳かがある。
雑草をアップで撮ったシーンが複数挿入される。

アンヌが見せる映像と共に、抽象的な会話だが、映像と音楽は素晴らしいが、やはりゴダール同様に台詞が高尚で、一回観ただけじゃ入ってこないな。




以下、気になったシーンの記述。

鞭の練習をするシーン
私たちの行いが存在を証明する
言葉を話すには対話しかない
→言葉の実践
終わりのない道にいる
雑草のカット

言葉は人に命を与える
遠くから見ると魅力的
他人は魅力的
何年も知っているのに未知の人
絶望から希望
人生は苦しんで死ぬだけ
美とは全体的なもの部分ではない
ヴィゴーは生涯現役(SEXしてた)
束縛される関係

ケンカのシーン
君に従う
人生は対決は避けられない夢
別れは出会いと同じ
どんな言葉であれ沈黙よりまし
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