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ヒューマン・ポジション
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ヒューマン・ポジションの作品紹介

ヒューマン・ポジションのあらすじ

青くて、物悲しいノルウェーの長い夏。 うっとりするような静けさの中、パステルカラーに包まれた港町の丘をゆっくりと登って振り返るアスタ。 新聞社に勤める彼女は、地元のホッケーチーム、アールヌーボー建築を保存するための小さなデモやクルーズ船の景気など地元の人々を取材しニュースにする。 彼女の支えとなるガールフレンドのライヴは、デザインチェアを修復し、キーボードを演奏し、作曲をする。 子猫が歩きまわる家で、料理を作ったり、古い映画を観たり、ボードゲームを楽しんだりと二人は穏やかな時間を過ごしている。 ある日、アスタは 10 年間ノルウェーに住み、働いてきた難民のアスランが強制送還されたという記事を目にする。 その事件を調べて行くにつれ、アスタは自身を覆っていた無気力感を払拭し、仕事とプライベートの両方で自分が求める”心の居場所”を次第に見出していく...。

ヒューマン・ポジションの監督

ヒューマン・ポジションの出演者

原題
A Human Position
製作年
2022年
製作国
ノルウェー
上映時間
78分
ジャンル
ドラマ
配給会社
クレプスキュール フィルム

『ヒューマン・ポジション』に投稿された感想・評価

[] 70点

アンダース・エンブレム長編二作目。ノルウェーはオーレスンという港町で主人公アスタはジャーナリストとして生活している。なんらかのトラウマを抱えているアスタが暫く振りに仕事に復帰したところから始まって、とある亡命者アスランの失踪事件を追いながら、恋人との静かな暮らしを続ける中で、少しずつ傷を癒やしていく様を描いている。どういったトラウマかは明言されないが、お腹に残った傷から察するに子供関係なのかなぁ、するとアスランを探す旅は不在者の希求なのかなと。そうすると、端正な画面の中で異物感を発揮する大樹や、頻繁に登場する曲路もまた象徴的だ。とても心地よい。ちなみに、劇中で台詞だけ登場する映画は小津安二郎『お茶漬の味』らしい。ショットはフィックスだけど小津っぽくはない。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.6
【ただそばにいるだけで】
ここ最近は空間をバキバキに決めてくる映画に面白い作品と注目監督がある気がする。直近でいえばリッキー・ダンブローズ『The Cathedral』、ラモン・チュルヒャー『ガール・アンド・スパイダー』、Sofia Bohdanowicz『A WOMAN ESCAPES』が面白かった。さて、この手の映画はMUBIを掘るに限る。実際に探してみたらノルウェー映画『a human position』を見つけた。Twitterでフォロワーさんに「なら国際映画祭」で上映されていたことを知った。『プレイグラウンド』しかり、選定眼が鋭い映画祭だと思う。ということで感想を書いていく。

朝起きて、新聞読みながら朝食を食べる。その上に猫がちょこんと座って、ご飯を奪おうとちょっかいを出す。そんな尊い空間から仕事は始まる。ジャーナリストをしているアスタの仕事風景が映し出される。PCで事務処理を行う。環境活動家にインタビューを行う。そういったルーティンで支配されている。アスタの顔は少し曇り気味。アンニュイな生活が紡がれる。そんな彼女のアンニュイさを癒すのはガールフレンドのライブだ。ライブは明るい正確だ。ピアノを弾き、歌い、一人で玉転がしゲームで遊ぶ。そんな彼女と生活を共にする。何気ないのだが、その何気なさをフォトジェニックな構図で捉えることで尊さを引き出す。ただ神経衰弱をするだけ、歯を磨くだけなのに眩い空間に観る者の心が浄化されていくのだ。ただそこにいるだけの美しさに満ちている。そんなアスタはやがて、難民強制送還の話を知り、心の中で何かが分かる。我々の日常も退屈なルーティンの中でふと、人生の道を見つけるきっかけを見つけることがあるだろう。その些細な瞬間を美しく捉えた映画。アンダース・エンブレム監督の視点に魅了されたのであった。
インスタグラム映画とかTikTok映画とか、各ソーシャルメディア特有の画面作りが映画に持ち込まれた作品はいくつかあるけど、そういえばPinterest映画って聞いたことなかったな。でもこの映画をみて真っ先に「Pinterest映画だ」と思った。俯瞰で食事風景(with本・新聞)を撮ったり、窓(with猫)を撮ったり、全ショットがPinterestの“アイデア”っぽかった。いつの間にかインスタグラムは映えるかどうかより人生のtipsの方が溢れかえるようになった。Googleの代わりになってしまったから。いまはかつてのインスタグラムが担っていた美的要素をPinterestが持っている。

まあこの監督がPinterestユーザーかは分からない。劇中で小津安二郎の『お茶漬けの味』が引用されてるから、もしかしたら小津の影響の方が強いのかもしれないけど、北欧で小津やるとPinterestになるんだなと思った。

主人公が物思いに耽ってるのか、はたまたボーッとしてるだけなのか分からないけど、そういう時間を私も大事にしてる(というか無いとすっきりしない)から、その静かさがとても心地よかった。映画を観ながら、一緒にボーっとできる時間良いな。