主人公の少年が被曝し、余命いくばくもなくなってしまい
父親と迎える、最後のクリスマス。
彼の父親が、親子の時間を大切にするために彼が被曝し
父親は彼のためになんでもする。
父親をはじめとして彼の周りの大人たちが彼に優しく大切にし
彼も自らの時間を自覚し、彼を想う人々のために明るく彼らしく生き続ける
そのどちらの気持ちも愛おしく美しく
決して軽い物語ではないのに暗くならずに優しく物語は進んでいく
あまりに悲愴感がなくて、狼を飼いたがり父親たちが動物園から盗んできて
飼いだしてしまったあたりは
ちょっと複雑な気持ちになったけど
狼たちが懐いて、彼らも少年を大切に想いだした結果があって
その気持ちは解消された
最後のクリスマスのシーンは
プレゼント、父親の抱擁、狼
この3点で畳み掛けられて、これは泣かないわけにはいかんわ
ずるいわ
というラストだった。
なんとも言えないラスト