Linla

クリスマス・ツリーのLinlaのレビュー・感想・評価

クリスマス・ツリー(1968年製作の映画)
4.5
子供の頃、母と観て以来。
大人になってからも、ずっと
観たくてやっとレンタル発見!

果たして、
あの頃のまだ純な自分に
出会えるのか~?

今観て、色々気付いた点もあり
又、新鮮だった~

1968年の作品。
今描くこの時代じゃなく
リアルな時代を感じるこの古さ

昔の映画ってい~ね~な、
この感じ!
フランス映画だという事も
ず~と禁じられた遊びが
流れてたのも、
Beatlesじゃない曲をビートルズ解らんよって言ってるのも
初めて認識。

当時の記憶は
とてもカワイクていい子な少年
子供の為なら何でもする父
オオカミ、クリスマスツリー

そんな印象だったけど
確か淀川長治さんの解説付き
ロードショーで観て、
子供ながら強く感動したと。

冒頭の、少年パスカルが白血病になっちゃう原因が、
今となっては、あり得ない描写ではあるけど、
そこは気にしなくていいくらい
素敵なストーリー。

パスカルが自分の死が近づいて
それがわかっても、淡々と
大人達に楽しもうと示す姿。

妻に先立たれ、仕事人間の父が
妙に一緒に居たがるのも
何か察しちゃうパスカルったら
もぉおっ~!なんである!

パパは気づかれないように
とにかく楽しくいさせようと
手探りで頑張っちゃう。

ここらへんの感じは
Life is beautiful に観る親子愛に似た感情をも想う。

舞台は、大きなお屋敷。
お手伝いのばあやとオジサン。
このオジサンのキャラも
たまんない!

冒頭の海でのシーンの雑さは
別として、、、、
生オオカミをキチンと起用している本気度は凄くないですかー
だってCGじゃないもの!

ラストシーンが唐突過ぎて
こんな終わり方、
自分は多大に評価しちゃうー
ホントに哀し過ぎて。
オオカミの遠吠えと同じくらい
泣ける。

何十年経っても、
ちゃんとした感情で観れた。

こんな素晴らしい作品だし
現代版にリメイクなんかも
どうかな?

若い人には、古すぎ感否めないけど、
多くの人に知って欲しい名作。

主人公のパスカル君の現在も
気になる~
Linla

Linla