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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-のmoonのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

《6/30の感想(末尾に有ります)の後の追記になります》


2ヶ月前の運命編は「血のハロウィン」の前編として、東卍創設と悲しい過去とを、オリジナルを交えながら、10月30日決戦への避けがたい理由を丁寧に紡いでいた。
故に、「決戦」も非常に期待した。
なんと言っても、あの「血ハロ」‼️
多分、原作ファンの殆どが胸打たれた あのエピソード だ。きっと、大感動に導いてくれるに違いない‼️と期待した。

あと2週間という時に、「血ハロ」の中心人物、主役と言ってもいい「場地」役が逮捕されるという!!非常事態に‼️
山田裕貴さんのオールナイトニッポンや、舞台挨拶での北村匠海さんらの挨拶で、俳優達も どんなにショックだったのか…北村さんは眠れない夜を過ごしたようだ…他のキャストやスタッフも同じだったろう。私も情報を入手しながら、どうなってしまうのか💦ヤキモキして朗報を待った。

でも、その三日後、無事「公開」が決まった!良かった!!けど…嬉しさとは違った。
だって…場地だよ。メインよ?
まっ更な気持ちで感情移入出来ないよ~!違う意味で泣けるよ~💦😫と…

思ってました。

で、初日は前編と後編を続けて観てみた。けど、

杞憂は吹っ飛んだ!!

場地登場から そこには場地でしかない場地が居て、グッと東リべの世界に引き込まれた。前編は気持ち良く終了。

いよいよ、後編「決戦」‼️


《⚠️以下、かなりのネタバレになります⚠️映画満足された方は読まないでください…ガッカリポイント書きます😖⤵最後に良かった点も😊》






初回、観終わって、千冬の無念の涙にもらい泣きしたし、場地と東卍、タケミチの奮闘ぶりにも感動した…
役者の演技、アクションの凄まじさ、なんと言っても廃車場のセットの完璧さ‼️に大満足。だったけど…

うん?アレ?…なんか物足りない💦
え?違うよね…私の望んだ、あのセリフ、あのシーン無いんじゃ⁉️😱

帰って原作読み返した。そして土曜日も二回観た❗️

やっぱり💦無くなってた…描かれて無かった。😱


前編のパンフに、二部作にしたのは脚本段階で、200分以上になると分かったから…と書いてあった。前編が90分だから、後編は2時間くらいでエピソードを丁寧に描いてくれると期待した。なのに…数週間後、後編も95分?!だと分かった。え?じゃ、何で二部作にしたの?という映画ファンの疑問も…当然有るのかな…と、製作側の事情は解らずじまいだったから、後編観たら、理由も分かるはず‼️と思ってたのに…
確かに、この時間で描くなら、一本3時間弱で良かったと思ってしまった。

「血ハロ」にじっくり感動したかったから、後編の予告も極力観ないように(映画館では耳と目を塞いで)して来た。原作も映画終わるまではと読まないようにした。
もし、事前に読んでたら…ガッカリ感は…半端無かった❗️かも…😓


*ガッカリポイント*

① …半分こな…が無い‼️

場地が今際に「ペヤング食べてぇな」と言った時、原作では多分、千冬が場地の死を打ち消し(受け入れ難くて)たくて「買ってきます」と言う。すると場地が、「半分こ…な」とニヤリ笑う。

でも!映画では千冬は泣くばかり…いやいや、あそこは原作通り行ってよ‼
原作はそこで涙腺崩壊したのに〜〜😫なんでよ〜💦


②タケミチに「お前真一郎に似てる…」が無い‼️

原作ではタケミチに真一郎の面影をダブらせて、「お前真一郎に似てる…東卍を託す」だったのに‼️
託すのは真一郎に似てるから‼️
マイキーがタケミチを気に入ったのと同じ…だから、そこがエモいのよ~~!
何で、そこ変えたの?💢僅かなセリフ、されど、めっちゃ重要な台詞じゃない⁉️💦


③少年院に一虎に会いに言った時「死ぬなよ」が無い❗️

原作では、あのシーンは「死ぬなよ、一虎。テメェが考えてる事なんて 分かってんだよ、自殺して詫びようなんて許さねぇかんな?!」と言ってから、マイキーの伝言を伝えてる。「死ぬなよ…分かってる」が有る事で、東卍創設メンバー間の互いをよく知る関係が見えるし、そう言われた一虎の心が動き、「お前を赦す」で一虎が涙を零す。感涙シーン❗️
何故、そこ 省いた⁉️泣けないよ!
そして、マイキーが場地の墓前で「これで良かったよな…場地」も入れて~❗️

④謝らない一虎 、振り返らない場地のあの時の言葉

場地が死んだ事で、初めて自分のした事の大きさに気付いて、真一郎を殺めた時に場地が言ってくれた「この先 どんな地獄が待ってても、オレは最後まで一緒だ!」を そこで思い出すんでしょ?「運命編」の振り返りで描いてたけど、そこじゃなくて、原作通り、このシーンで挟むべきだった。そして、一虎の独白「オレは一番大事なモンを壊しちまったんだな…」という絶望…と、罪の自覚でマイキーに真一郎と場地を殺害した事を謝る…そこが救いじゃん!一虎へのマイキーの「赦す」はそこが無けりゃ、共感出来ないよ❗️💦
映画では一虎は倒れたきり、無言。一虎が何を感じてたかが解らなかった。


⑤ 一番隊隊長の任命理由、千冬から集会で聞きたかった‼️

映画の終わらせ方の都合上、千冬に場地の墓前で語らせた…理由は解る。けど、原作のあのシーンは胸熱だった❗️映画で見たかった😭


⑥ え⁉️戻らないのー?

映画はこれが最後という事で、原作とは大きく変わり、タケミチは稀咲から東卍を守る為にずっと過去を生き続けて行くと宣言する❓こうする事で、間違いなく、ヒナを守れると判断するのは、まぁ、理解出来るけど、現在に残した元の自分の体、どうするの⁉️直人はその管理任されるの?いやいや💦、その期間て10年後まで?そうしたら直人も10歳 年取って35歳になっちゃう💦…う〜ん…有り得ない。色々 矛盾。


⑦ヒナが救われない💦よー😱

タケミチがヒナを去るのはヒナの為だとしても、ヒナはそれじゃ納得出来ないでしょ?学校も同じなんだから、別れるって言っても…ね。ヒナの「また、突然現れる?」との問いにも、応えないし…ちゃんと自分が未来から来てる事、伝えたら?

こう言ってしまうと原作否定になってしまうけど…そもそも、稀咲の陰謀は場地やキヨマサから聞いて知ってる千冬とタケミチが何故、マイキーやドラケンに伝えていないのか疑問‼️
場地の今際の言葉もマイキーに聴こえてるよね?あのシーン。「稀咲は敵、一虎を引き入れた…」は。いや、あの演出だと周りの皆聴こえてるはず!
なのに東卍の集会に稀咲が堂々と居座るのが理解出来ない。


⑧ 一虎がマイキーを恨む理由が意味不明。

原作では少年院に入れられた2年間の自分の時間が奪われた(当然なのに)事への恨み…だったはずなのに、映画では「人は裏切る」と言って、逮捕された直後、マイキーに縋る姿を思い浮かべてる。何故?裏切ったのはお前だろー!マイキーがお前を許すはず無いだろ‼️…って誰もが思うよね💦だけど、原作では、一虎には幾つもの裏切りの中で、救ってくれた唯一の人物が場地で、マイキーは場地の仲間なら「オマエはオレのもんだ」と一虎を認めてくれたという過去が有った。だから、弄れた感情に支配された一虎は あのシーンでのマイキーが裏切ったように感じた…って事かな?と 原作知らない人にも解るように描いて欲しかった❗️


⑨マイキーがお守りを拾わない

タケミチが落としたお守りに気付くも、拾って「コレを何処で?」とも聞かず、場地が今も持ち続けていた事を確認しない?そこは確認しようよ!場地の本当の気持ち解る所なのに❗️
過去のシーン、原作に無いオリジナルは面白かったけど、神社の階段をマイキーが場地におんぶされて登って行くシーン、観たかった…💦

⑩マイキーの顔が影で暗く、表情が見えにくかった💦

ハロウィン編では一虎への憎しみで狂気の表情を見せるはずだけど、…見えづらかった。集会でも、照明の当て方、もうちょっと何とかならなかったの?!せっかく演技してるのに😭見えないなんて!!、



ほとんどが、原作のエモい部分がカットされてるという…不満。
何故なのー(>人<💢)

他にもガッカリポイントは幾つか有る。
でも、許容範囲。??

《⚠️更に更に原作ネタバレ⚠️》





ここで映画が閉じるなら、大胆に改変して稀咲を追放(原作の前倒しで事故に遭って死ぬ)し、皆が幸せな明るい未来で閉じても良かった気がする。真一郎や場地は存在しなくても、タケミチとヒナが、三ツ谷のデザインしたウエディングドレスを着て、アッくんがヘアメイクして、二人の門出をドラケン、一虎、パーちん、千冬、そして、マイキーが祝う未来❣️で良かったんじゃない?
「大人の事情」とかで無理なのか…😓


最初は脚本通り描くと200分超えだったという…もし、後編が120分で描けてたら…
どうだったんだろう…
時間が短い割にオリジナルシーンが有ったりして、肝心なセリフやシーン省いてる…

これで、元から原作の大ファンで、タケミチ役を切望していたという北村匠海さんは満足なのだろうか😳…


ここまで、ネガティブな感想ばかり書いて来たが、もちろん 素晴らしい部分も有る!


まずは役者の皆さんの熱のこもった演技とアクション‼️凄かった!

俳優をやるなら、やはりアクション出来る方が有利なんだろうな…喧嘩や抗争シーンが有る映画のほうが少ない💦かもしれないけれど…あ、刑事ドラマは有るね…

とにかく場地も千冬も、
運命編ではアクション無かったので、過去シーンも廃車場でのアクションも、カッコよかった!!

この映画ではドラケンのアクションシーンがとても多くて(原作に比べて)しかも、ホントにカッコよかった!!頼れるNo.2❗️

一虎とマイキーのタイマンシーン、原作でもあんな感じであの先が描かれてないから仕方ない💦けど、もう少し見せて欲しかった…でも、廃車の山を軽々と駆け上がって行く様は迫力あって見応え有った❗️
マイキーを鉄パイプ?で殴るとこは一瞬、何でマイキーが倒れたか分かりにくかった。倒れる瞬間に一虎の手元が映し出されたら分かりやすかった…のに。まぁ、その後、パイプ持ってるの分かったから…OK。


タケミチがマイキーに殴り掛かってでも一虎殺害を止めようとしたシーン、場地の気持ちを伝える必死さが熱くて痺れた!
とにかく、タケミチが、精神的にガンガン強くなって行って、東卍の皆を奮い立たせて行くのがカッコよかった❗️その影に居た千冬の「背中は俺が守ってやる」は熱いね❗️(もしかして、ちょっとセリフ違ってたかも?だけど…)

場地をどうして「裏切り者」だと一虎が思ったのか…は原作より、映画の方が説得力があったと思う。一虎はマイキーを敵視してるのに、場地が千冬とタケミチに「マイキーを守れ」と言うのを聞いてしまったからだ。原作では、このセリフが一虎から刺された後に有る。原作での一虎が場地を刺したのは、稀咲を殺そうとしてたのを止めるため?のようだったけど、それだと余り説得力が無い…改変されてて良かった。


場地が死んだ…?とマイキーが呆然となり、自分の頭を叩いたシーン、コレが現実か信じられない…って思いだろうか…あの仕草は原作には無い…もしかして、吉沢さんのアドリブだろうか…
マイキーが場地に近寄って、座って「ごめんな、ごめんな…」と謝るとこは良かった。原作では、案外クール…立って謝ってるし、直ぐ引き揚げちゃう❗️😳
映画のマイキーは人間ぽくて、良かったな。

そして!一番良かったのは 千冬と場地の出会いが、血ハロで描かれた事‼️
原作では血ハロよりずっと後で描いているエピソード。(この作品、いつも過去を行ったり来たり…😅)コレを描くなら、ラストの二人も、もっと丁寧に忠実に再現して欲しかった❗️
このエピソード読む(観る)度に「お袋を泣かせたくない」から勉強頑張ってた場地が、夭折してお袋さんを泣かせたのが、辛い…
帰りにペヤング買ってしまった😅

各々、主要キャストも東卍やバルハラのメンバーも、本当に 暑い中、お疲れ様でした!!
俳優陣には 全く不満は無い‼️素晴らしい熱演で、魅了された!ありがとうございました❣️

そして、廃車場の見事さ‼️まさか、あの廃車場がこんなに完璧に再現されるなんて‼️それも、安全第一に作られて居て、登って演技するキャスト達も、ちゃんと守られて思い切り演じられたと思った!
スタッフの皆さん、お疲れ様😊ありがとうございました❣️

そして、最後に流れた「儚くない」沁みた…。SUPER BEAVER、3曲もの名曲をありがとうございました❣️
この(決戦編)エピソード、もしかして、「グラデーション」の歌詞の方が合ってるかも…と思ったけど、「儚くない」も魂を揺さぶられる名曲。素敵です❗️

そして、そして、最後、感激したのは
パーちんこと「堀家一希」さんの名前が、他の主要キャストと同様に一面に一名で、エンドロールに流れた事❣️
運命編ではバルハラの役の人と三人で一緒だったから…ちょっと寂しい気がした。だって、創設メンバーの一人よ!って思ったから、今回は 本当に嬉しかった❣️

東リべの宣伝隊長として、全国を回っていらした堀家一希さん‼️お疲れ様でした!
ありがとうございました😊


《ここからライブビューイングの感想》

ライブビューイング舞台挨拶付き上映観て来ました。

やはりね…皆さん、あんまり笑顔無くて…上映されるか心配だったそうです。
映画ファンの皆さんが「観たい」と言ってくれたから上映出来た、感謝しかないと北村匠海さん。『作品には罪は無い』これは真実だと思います。
それでも、司会者から話題振られると、面白い事言ってみたりして、コチラは楽しめました!今田美桜さんが、初の血糊体験が出来て嬉しかった(笑)そうです。中々、女優さんは血糊付ける芝居無さそう💦ですからね…

山田さんや北村さんから発せられた「ここに居ない仲間…」「本当は皆でここに…」の「皆」「仲間」の中に、永山さんも入っているだろうし、「また皆で何処かで会いたい(仕事したい)」の中にも入っているんだろうな…と感じられました🥹

一部、YouTubeで見られるようです。
楽しかったです☺️



[以下初日の感想]


余計なアレコレが頭を過ぎって、やや邪魔をした。
でも、良かった!!

ストーリー云々はまた、明日のライブビューイング上映を観た後で書こうと思う。

最初に書いたように、一時は決戦編は延期?中止?となる事態で、作品へのダメージも大きくなるかな…と心配した。永山さんも恨んだ。多くのスタッフ、キャストの苦労を無にするような、そして「場地」というキャラに対して、なんて事してくれたの!と。


何より、決戦編の主人公とも言える 場地を素直に観られるだろうか…心配だった。

そして、この作品を二部作にした事への
疑問や批判など多数有り、そこも確かめたいと朝イチで「運命編」 その15分後に上映された「決戦編」を続けて観てみた。

改めて観てみると、永山さんの場地は 場地でしかなく、細やかに感情を表現されてて、上手いなと思った。まさに「場地」だった。最初の心配は吹き飛んだ。

勿体ない…役者人生 これからなのに…!

東京卍會の裏切り者として居た「一虎」
そのキャラが、なんだか永山さんに重なってしまった💦

あんな事をしてしまったのに、マイキーは、そして、東京卍會の皆は
「一虎」を赦した。

永山さんもいつか 俳優として復活して欲しい。キャストの同年代の役者の皆さん、どうか、永山さんが、本気で悔いて立ち直るなら、また 役者として迎え入れてあげて欲しい。
そう 思った。


二部作については、やはり、一本に纏めてあった方が良かった!とも思うし、人々は二時間超えの映画を敬遠しがち…とのアンケート結果も出たそう💦なので、そこは 難しい💦。

でも、DVD化する際は、編集で一作に纏めた物を出して欲しいと思う‼️
前作の振り返り部分とか無くせば3時間内で収まりそう。(トークはYouTubeとかで十分)

「血のハロウィン」はやはり一本が良い!
との思いと、決戦編をもう少し丁寧に描いて二部作にして欲しかったとの思い…複雑です。(レビューしてみて思う事)
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