くれあ

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-のくれあのネタバレレビュー・内容・結末

1.4

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。観たことを公開するほどつまらなかった。タダ券で観たのがせめてもの救い。
全体としてシナリオが酷すぎる。ただ殴り合ってるだけ。
何よりもタケミチが役に立たなすぎで、イライラした。君は何のためにタイムリープしてるんだ。具体的に誰が何をするか、自分がどう動くべきか分からずとも、「場地と一虎が死ぬ→そのせいでマイキーが壊れる→さらにキサキが台頭してヒナの身も危うくなる」というのは分かっている。なら、場地と一虎に張り付いて、何が何でも死ぬのを阻止しなければいけないのでは?一虎が場地を刺すシーンで、タケミチが間に入って身代わりになるくらいの勢いで。マイキーが一虎を殴るシーンも、場地が自殺するシーンもそう。本作のタケミチは、人の名前を連呼したり、無意味に拳を振り回すだけで、タイムリープを何も活かしてない。ただのバカ。主人公らしさ皆無。
ラストでヒナと別れるのも意味不明だ。「ヒナが死んだ未来では、自分は彼女と付き合っていないどころかしばらく会ってもいなかった」「ヒナはハロウィンのあとタケミチに振られた」と分かっているのだから、そうではない選択をしなければ、同じ未来になる=ヒナが死ぬとは思わないのか?タケミチがすべきことは、何が何でもヒナのそばを離れないことでは?近くで守り続け、恋人や夫として十年後も隣にいることでは?それが彼自身の幸せであり、ヒナの幸せにもなるのでは?そもそものタイムリープの目的であるヒナを最優先にしないなんて、主人公失格だ。
映画の結末を見るに、どうやら彼がヒナと別れた理由の一つは、東卍の壱番隊隊長になったことらしい。まあそれは良いとしよう。キサキを止めてヒナを守りつつ、タケミチ自身の居場所や友人のためにも東卍のなかで地位を上げるのは良い。しかし「ずっとここにいる」なんて、タイムリープという超能力をわざわざ手放すなんて、愚かだ。どう考えてもキサキはタケミチを警戒しており、近くで見張るったって難しいのだから、定期的にタイムリープして彼の悪事を予見してことごとく潰しまくるべきだ。タケミチはキサキより腕っぷしが弱く、頭が悪く、仲間も少ないのだから、唯一の利点と思われるタイムリープ能力を活用すべきだ。過去の不良中学生?高校生?の自分やチフユより、現代のまともな大人で警察官のヒナ弟のほうがよほど役に立つ。というか、この意味でも、場地を死なせてはならなかった。過去の人物でタケミチどころかキサキより喧嘩が強く、マイキーに信頼されていて、「キサキは敵だ」と分かっていた彼。ヒナを守るために、絶対に失ってはならない仲間だったでしょうに。
本当に様々な部分が不可解で腹立たしい最悪の映画だった。しかし相変わらずキャストはイケメン揃いで眼福。映画はもう終わりらしいので、原作を読んでみたいと思う。
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