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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-のハルのレビュー・感想・評価

3.7
2部作の後編。
変わらず超豪華なキャスト陣が勢揃い。
繰り広げられる東卍VS芭流覇羅の抗争。
あれ、原作もこんな感じだったっけ?と思うくらいにやや意味不明なシナリオだったりもするけど…やっぱり迫力は凄かった。

若手とはいえ、それぞれが単独主演をこなすレベルの役者を並べているだけあり、みな上手。
個々のキャラクターの再現度は格別に高い!
特に印象に残ったのはマイキーに恨みを抱く、一虎を演じた村上虹郎。
彼の入り込み方は驚異的だ。
主人公チームである北村匠海、吉沢亮、山田裕貴と同等、或いはそれ以上のパフォーマンスを発揮していたように思う。
『モダンかアナーキー』を見た時も感じたけれど、彼は退廃的な役柄を演じると圧倒的に光り輝く。
稀有な存在感を示す、切れ味鋭い俳優だね。
しばらく体調を崩していたよう…
こんなハードな役柄を立て続けに身にまとっていたら、心身のバランスが崩れ、おかしくもなるよな。
休息を取り、また元気な姿を見せてほしいところ。

ちなみに血のハロウィン編の主人公は場地(永山絢斗)なので、事件の余波が心配だった。
しかし、劇中ではその責務を見事にこなしている(丁度これを書いている今、保釈のニュースが速報で…実にタイムリー)
場地と一虎のコンビが売りの物語。
ファンの後押しや制作陣の英断のお陰で、公開できて本当に良かったね。

前後編通じて、役者陣に対しては文句なし。
完成度が高く、乱戦の絡むバチバチのアクションも息のあったチームワークでみせてくれた。
あの大人数に対するアクションの振り付け…とても大変だったと思うので、振付師の方の尽力は計り知れない。

ただ…一つ付け足したい事も。
2ヶ月以上のインターバルが響き、ストーリーや関係性について、インパクトの薄れるシーンがあった。
原作を読んでいてもこれだから、人によってはさらに繋がりが弱く感じた可能性もあると思う。
前作を再公開して同時上映の形を取っているけど、2ヶ月後にまた同じ作品を予習させるのはどうなんだろう…
キャストの大ファンでもない限りはそのまま参戦だろうし、1〜2週間後の公開のほうが個人的には良かったかな。
それぞれを90分強に区切ってしまったのも好みの分かれる部分。
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