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ツイン・ドラゴンのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ツイン・ドラゴン(1992年製作の映画)
3.7
懐かしい。25年〜30年ぶりぐらいに観た。
これ、これまでに観たことあるジャッキー作品の中では結構好きな方。

92年の映画だからこの時点でジャッキーは40歳手前ぐらい。
なんなんだ、このエネルギッシュで溌剌としてて、キレッキレな動きは。

初期の頃の武術としての純粋なスピードと研ぎ澄まされた身のこなしはその頃の方が良かったかも知れないが、この脂にも波にもノリノリのジャッキー。

モノやシチュエーションを駆使したコメディタッチとアクションセンス。
ところどころもはやコントみたいな“おふざけ”やユーモアも取り入れまくる。

あのチンピラの親分がトラックに轢かれてパチンコみたいになるとことか、思わず吹き出す。

そのユーモアと設定が極まってる作品。
なぜなら、ジャッキーが“生き別れの双子”の設定。これはもう見飽きない。

育ちが良くて真面目で天才的な指揮者になってるインテリ系ジャッキー。
ゴロツキがウヨウヨしてる環境で育ったガテン系ジャッキー。

この生き別れて対照的な環境で育った2人がついに出会う。

正反対の2人がお互いのトラブルや人間関係に巻き込まれる。

2人が入れ替わり立ち替わり現れることによる現場の混乱、“双子”の設定を活かした双子であることによる以心伝心。

ただでさえジャッキー1人で十分エンタメアクションなのに、1人2役で化学変化を起こして何倍も自分自身の魅力を引き出す。

お互いに人生の重大局面が訪れる時、2人が出会い、自分自身達ですら混乱をきたしながら、2人で2人の問題を打破していく畳み掛けるコンビ芸。

インパクト絶大、アクションキレキレ、ユーモア•センス爆発、コミカル、リズミカル、ハイテンポ。

そのジャッキーが2人。最高にアゲの作品。
最後は双子本人達も、味方も、敵も、「もう、どっちがどっちでもいいわ!誰でもいいから止めろ!」みたいなてんやわんやになる感じがすごく楽しい。

ジャッキーの良いところを二重にして、しっかり仕組んで、ギリギリで破綻し過ぎない程度のお祭りで収める。

この頃の映画、後先考えてない感じ、素敵だ。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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