やむちゃ

ツイン・ドラゴンのやむちゃのレビュー・感想・評価

ツイン・ドラゴン(1992年製作の映画)
3.5
備忘録
1992.4に鑑賞。

ジャッキー・チェンが双子(二役)を演じる作品。
香港映画監督協会の活動資金集めのために作られた作品で、監督はツイ・ハークとリンゴ・ラムが共同で行っている。が、アクションシーンの演出はジャッキー本人が行っているように思う。

アメリカ暮らしの夫婦が香港で双子を出産するが、一人が病院で誘拐されてしまい、親と育った兄は有名な音楽家に、誘拐された弟は自動車整備工として育つ。演奏会のため香港に来た兄と弟が偶然再開し、二人が(弟が起因の)騒動に巻き込まれていくお話。

監督協会の作品だけあって、出演者の多くが映画監督という異色作だった。ラウ・カーリョンやエリック・ツァン、シルビア・チャン、トン・ワイなど見覚えのある顔がいろんな役柄で出演しており、それを観るのも楽しい。
アクションはいつもよりは控えめで、コメディよりの展開が続く。
当時の香港映画なので合成技術は低いがジャッキー二人が鉢合わせするシーン、お風呂でそれぞれの恋人相手に兄弟の存在をごまかそうするシーンが面白かった。
アクションはナイトクラブでのバトルや、ボートでのチェイスなど要所要所に挟まれているが、ラストの自動車工場でのアクションがメインディッシュ。
猛スピードで突っ込んでくる車をかわしたり、工具を使った敵と戦ったりと、いつものジャッキーアクションで魅せる。

登場人物の顔ぶれや、演出のテンポなど、いつものジャッキー作品と違うカラーだったが、これはこれで楽しめた。
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