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アフター・ミー・トゥー

『アフター・ミー・トゥー』に投稿された感想・評価

「#MeToo」運動から3年後の韓国の状況を描いた、オムニバスドキュメンタリー。日本での「#MeToo」その後で、どれだけ変わったのか。マスコミはジャニーズ喜多川の性加害一色になっているが、女性問題を扱うニュースは、それほど前に出てこない気がしている。日本の政府、地方自治体、経済界のトップは、相変らずの男性社会。他方で私たちの日常レベルで変化を起こせただろうか。無関心にはなりたいくない自分と、それほど変化を感じない自分との狭間で居心地の悪い気持ちが残る。作品としては、現状を伝えるのみで、監督のメッセージが強く出てこないのが少し気になったが、オムニバス作品の影響か。

2023年11月5日@京都シネマ
Yui

Yuiの感想・評価

4.0
日本での封切り。劇場初公開作品。

日本でも多くの共感と連帯を生み、デモや社会問題に発展した#MeToo運動は、隣国韓国でも大きなうねりとなった。だが、著名人を中心に広がりを見せた#MeTooの一方で、運動から取りこぼされた課題、かき消されてしまった声はなかっただろうか。苛烈な#MeToo熱が冷めた2020~21年、韓国で撮影された本作は、市井の人びとによる「静かな抵抗」を映し出す。


久しぶりの映画館。
そして初めての福島フォーラムだったけど、
観て良かったと思える内容だった。
元々、韓国で、商業映画として作られた訳ではなかった本作が、色んな人の思いや手を通して韓国から日本、福島で上映が決まった経緯にも胸が熱くなったし、映画の内容にも考えさせられるものが沢山あった。

韓国の女子高で巻き起こった「スクールMeToo」は、韓国では凄く有名な話だったみたいだけど、日本でもニュースになったのかな。全然知らなかった。教師からの性的虐待が何世代にも渡り行われていた事実と、それを隠蔽しようとする学校側。一人の声では小さいけれど、現役高校生から始まり、近辺の人達や学校のOBのMeTooやサポートで一躍ムーヴメントとなった。

田舎に産まれ、幼い頃に性的虐待を受け、誰にも声を聞いてもらえず、誰にも助けてもらえず、長くトラウマに苦しんだ中年女性が、自己の尊厳を回復する為に苦しみながらも前を向き、歩き続け、行動して行く姿には胸が苦しくてたまらなくなった。

一番考えさせられたのは、芸術界におけるMeToo運動。自身が被害者でない場合でも、どうしたら当事者をサポート出来るのか、個人のサポートが広がって、社会でサポートして行けるといいな、私も知らないふり、関係ないというポジションではいたくないと強く思わされた。

女性の性的自己決定権をめぐる「GREY SEX」という作品も興味深かった。もう少し、知りたい、このことについて考えたいと思った。

映画も良かったんですが、その後に行われたトークイベントがとても良かった。

お茶の水女子大学の申琪榮教授のお話が凄く分かりやすくて、いつまでも聞いていたかった。政治学とジェンダーを専門にしている方。私もですが、皆さんめちゃくちゃ前のめりで聞いていました。今からでもお茶の水女子大学入りたいくらい、教授の授業を受けたくなりました。

とある方の質問の中の一言で、
こういった声を上げる行為は
「被害者の勇気で成り立っている」
という言葉が印象的に残ったなぁ。
被害者が、勇気を出して顔も名前も出して、
バッシングや誹謗中傷まで受けながら
戦っているのに、
加害者は守られているのが現実ですもんね。
尚更、自分には何が出来るのか考えさせられました。
#With You の精神でいたいです。

とても貴重な時間、体験でした。
他の場所でもこれから上映されるのかな。
されるといいな。


2022-275
no58

no58の感想・評価

4.5
Me too運動のその後を描いた映画。
舞台は韓国だけど、日本でも共感できることがたくさんある。

誰もが誰も、その人の心も体も踏みにじることはできない。
やられたことは被害者の心に一生残り続けてしまう。(もちろんいつか加害者にも報いがあるものだと信じたい)

男女問わずに、誰もが被害者になるかもしれないし、もちろん加害者になるかもしれない。
そういうことがひしひしと伝わってきた。

個人的には二つ目のエピソードがきつい。。全部で四つあります。

世界がこの運動のあとに少しでも変わっていってほしいと思う。

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