ゴジラ-1.0のmuscleのネタバレレビュー・内容・結末

神木隆之介が絶叫しておれは！！特攻することができなかった！！！って顔プルプルシーンが延々続いて、しかもそれしか話がなくて、死ぬかと思った……。ああ、趣味丸出しの博打感満載の作品ではなく、ディテールもクソもなく、ずっと「特攻できなかったぁ」って言って泣かせる東宝が作りたかった安心の老若男女向けゴジラだ。

ゴジラに街が壊されたのをみて、神木隆之介が絶叫するのだけど、どう見てもギャグなのにそこで泣かせようとしてて邦画手癖を信じすぎてて怖かった。全体的にシンゴジラにあったツッコミどころとかユーモアが皆無な割にオタク臭い決めゼリフ？みたいなのが多くて文字が頭にはいりにくい。

せっかくの銀座を活かしたサブプロットとかものとかがなんかあるのかと思ったら、ほんとにただ「俺はまだ死ぬわけにはいかない！！死ねなかった！！」の話をしてるだけ。そこでなんか、銀座のカクテルが最後に飲みたかったとか、まだ見てない映画があって…とかいくらでもやりようがあったような。山崎貴ってものすごい下調べしてるはずなのに脚本にそれが組みきれてなさがずっとある。
CGもディテールがないからゴロッとゴジラを映しちゃう。編集への意識が無さすぎるからか暗転が多すぎて猛烈にダレる。主人公が気を失う→場面が変わるが5回入るともはやどういう狙いかわからなくなる。シンゴジラ見た後これ見てこのテンポ感耐えられる人いるの？とは思った。
安藤サクラと佐々木蔵之介が出てる邦画の説法映画ジャンル、もう見ません。シンゴジラで庵野秀明サイコーってちょっとだけ首傾げながらも喜んじゃっててすいませんでした。俺が見る映画ではないというだけでした。でもため息をついていた両隣の人とそのまま話し合いたかった。自分も山崎貴を信じたかったような気がしたけれど、1ミリでもそんなこと思ってしまった自分が恥ずかしくなった。