乙

ゴジラ-1.0の乙のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

【良かった点】
ゴジラが強く、カッコいい。
ハリウッド映画大好きな私は邦画をあまり観ないのですが、日本も壮大なCGを描けることに素直に驚き。

冒頭の容赦なく襲いかかるゴジラ。
ゴジラの銀座襲来時に伊福部昭の曲が流れたときは鳥肌が立った。

ラストの戦いもゴジラの恐怖が際立っていた。
ゴジラが何か意思があるというより、徹底的に野生の獣として描いてる様に感じたのも良い。

【悪いところ】
ドラマ部分が微妙。
特に神木隆之介と佐々木蔵之介の演技が大げさで苦笑い。
とにかく何でもセリフで説明させるのがキツい

脚本も、何かもっと長いバージョンを削ったのかな?と思うくらい唐突な部分が多い。

・悪夢にうなされ、典子ですら戦争のトラウマは癒せない…と解釈したシーンの翌朝、急に生きてみようと思うと言い出す主人公。(例えば子どもが手を握ってくれたのをきっかけに…みたいなものが何もない)

・バルーンによる急浮上が失敗したあと現れる船団。戦艦にロープ繋いでたら、時間かかって急浮上にならないんじゃない??

・整備士を呼び出すために、中傷するような手紙を書く主人公。そこは主人公が罪の意識を告白して熱意のこもった手紙を書く、みたいな展開にしてほしかった。

・クライマックス、無線を無視された佐々木蔵之介が主人公を怒り混じりに心配してたかと思えば、その直後に主人公のナイスアシストに歓喜してる。

・ラストの作戦に使われる港が襲われるけど、普通に出向する軍艦たち(だったら襲われる港は近くの別の港でも良かったのでは?)
・唐突に最後生きてる典子さん。唐突すぎて、普通に声出して笑いそうになった。あの爆風の描き方で生きてるってちょっと…

あと時折、政府は情報を隠すとか、ヒトの命を軽く扱ってきた、政府がダメだから民間でとか差し込まれるのが違和感。
アメリカ軍が民間に軍艦を提供するわけなくて、乗組員が今は民間人でも、日本政府が動いてないわけないよね。日本政府を批判したいためだけに無理矢理ねじ込んでない??

あとせっかくゴジラでドラマパートやるなら、放射能の恐怖を全面に出してほしかったかなぁ。
ちょっと話題に触れる程度。

ということでドラマパートはもっとシンプルにしてほしかったです。
乙