Schiele1918

ゴジラ-1.0のSchiele1918のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

間抜けでありきたり、何番煎じかわからない物語。
あまりにもあんまりな、いつものといえばいつもの、山崎作品の感動させるための演出。なにか起きる→表情のリアクションを繰り返し、感動的な劇伴でいいこと(風)を言わせる、作劇上意味のない言い争いで緊張感を出したつもり盛り上げたつもり…。
ここまでは覚悟していた部分。

まずゴジラが酷かった。鳥脚で胸が膨らんでいて顔が小さく、鶏のような不細工な格好。アメリカのゴジラも好きではないがあれよりもおかしいバランスで笑いそうになる。
水中戦は見ごたえがあったが、陸上ではやたら機敏でアクションがCG丸出し、放射熱線はゾイドみたいにガチャガチャする背びれで新しいつもりか?あれじゃ生物兵器に見える。
放射熱線もなぜか着弾点でキノコ雲が発生してるが銀座よりよっぽど被害の大きい所あるだろ。放射能汚染が残ったり体表が落ちたりシンゴジラのオマージュのつもりか知らないが特にその後は描かれないやりっ放し。大団円風の最後が全く持って希望のないマイナスなまま終わる、題名通りと言えばそう。
再生能力もCG見せたいだけで目新しくもなく、今回ゴジラがどんな生物でどんなキャラクターかわからないから常に納得がない。生物としてのゴジラ、命を持ったゴジラに誠実に向き合おうとする科学者が欠けているために人間とゴジラの間に橋がかからない。大失敗。
死に様(?)も今までで一番凄惨で愛のない倒し方に思える。顔を損壊させるというのは意図不明で嫌な気分になった。刺し違えるでもなくやられてしまうし。
沈む際の敬礼が一番不快だった。誰一人ゴジラに興味も同情も敬意も持つよう描かれてないのになぜ敬礼なのか?お約束的に入れただけで実を伴わず悲しくなるような欺瞞演出。
これを作った人はゴジラが好きらしいが、少なくとも自分とは違う感情だとよく分かった。

納得はしないだろうと思って見に行ったが、案の定でした。

あと、テーマ曲あそこでかけるのはどう考えても違うだろ!
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