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ゴジラ-1.0のnowheretogoのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0
シン・ゴジラ以来7年ぶりの国産特撮ゴジラは、戦後間もない1945年から1947年を舞台にしたことで、防衛力がなくアメリカも助けてくれない日本とゴジラとの戦いを描くことになった。これまでのゴジラ作品の中で1番古いゴジラということになる。
シン・ゴジラの評価がなかなか高かっただけに、本作への期待度もかなり高かったが、それに十分に答えてくれる作品となっていた。
本作のゴジラは登場シーンはそれほど多くないが、本島上陸する前から絶望感を突きつけてくるし、銀座を蹂躙するシーンではかなりの絶望感を与えてくる。戦後すべてを失った日本にとっては凄まじい破壊力である。また海のシーンが多いが、CGの出来がとてもよく迫力がある。
シン・ゴジラでは現代の科学力を持ってゴジラと戦ったが、本作ではなるほどというアイデアで戦っている。他国が助けてくれないし自衛隊もない中での苦肉の策だ。
本作ではドラマシーンが多く描かれている。主人公敷島の心理描写もとてもよく表現されていて、もはやただの特撮映画ではない。
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