ブタブタ

ゴジラ-1.0のブタブタのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

IMAXで鑑賞した甲斐があった。
『ゴジラVSコング』は奥さんと二人でIMAX➕ポップコーンセット✖️2で五千円近い大枚叩いて🤣だったので。
『ゴジラ-1.0』も同じく奥さんと二人で見に行き五千円近い大枚叩いて充分満足の映画でした。
もう完璧な怪獣映画でゴジラ映画じゃないだろうか。
賛否両論当然あれど。
山崎貴監督の集大成でもあった。
『アルキメデスの大戦』の時「戦艦大和とゴジラがもし戦ったら?」って雑談から始まったらしい新作ゴジラ企画なれどそっちのバージョンも見たかった気持ちは否めない。

~妄想の『ゴジラ-1.0』~
第二次世界大戦、太平洋戦争末期1945年。
焼け野原となり降伏寸前の大日本帝国にアメリカから何故か突如停戦条約締結の申し出が。
情報機関によるとアメリカは日本に向け投下する予定の原子爆弾を太平洋上で《巨大生物》に向けて使用したらしい。
大陸では独ソ戦、折からの大寒波により壊滅状態、潰走を続ける独軍であったが何故か突然ベルリンにまで迫って来ていたソ連軍が撤退を始める。
シベリアでの水爆実験により現れた《何か》によってソビエト連邦は未曾有の危機に見舞われているらしい。
ベルリン大本営のヒトラーの元にはソ連に出現した未知の存在は《アンギラス(サンスクリット語で“天使”の意)》との名称で呼ばれているらしいとの情報が。
ヨーロッパ大陸でも同様の事態が起こっておりドイツには《巨大な鳥》イギリスには《巨大な蛾》が襲来。
また世界各地に蜘蛛やカマキリの《巨大化した昆虫》の群れが現れる。
そして日本―
原爆投下による放射線は急激な進化と変異を与え50メートル超に成長した《巨大生物》=ゴジラは一路、東京へと進路を向けていた。
続々と出現する怪獣の驚異に世界が沈黙する中、日本は残された兵力を結集し戦艦《大和》《武蔵》を先鋒としてゴジラとの本土決戦、最終戦争に挑むのであった。
~妄想終わり~
しかしコレを本気でやろうとしたら百億円以上掛かりそう。

『ゴジラ・ファイナルウォーズ』公開時、『虐殺器官』で知られる早逝のSF作家・伊藤計劃がファイナルウォーズの妄想・嘘感想と言う体(てい)で見事な『ゴジラ』映画のプロットを書いていて、其れは1954年に出現したゴジラが倒されず、ラドン、アンギラスら他の怪獣と共に人類文明を破滅寸前に追いやっていると言う設定で、そして1999年、最後に残された人類文明・異様な武装要塞都市と化した東京での人類とゴジラの最終戦争を描く―と言う物で⤴︎ほぼコレはそんな感じです。

で、マイナスゴジラですけど真逆《試作局地戦闘機・震電》が登場するとは!
震電でゴジラに向かって行くとか架空戦記好きの厨二病ボンクラの夢みたいな事やってくれました。

フォロー先様のレビュー見るとスピルバーグ映画のオマージュというか大戸島のゴジラ初登場シーンは完全に『ジュラシックパーク』だし背鰭出して襲って来るゴジラは『ジョーズ』銀座での赤い服の少女は『シンドラーのリスト』等等、其れに勿論『ゴジラ』第一作のオマージュシーンが多数見られましたが1984年版『ゴジラ』のオマージュも見られましたね。
ヒロインの典子演じる浜辺美波は1984ゴジラのヒロイン、同じく東宝シンデレラの沢口靖子に明らかに重なる部分が多く、電車内での宙吊り(怪獣映画でわざわざ自分から怪獣の近くに行って建物が崩れて「あ〜」とかぶら下がってるキャラクターは見ててアホかとしか言えない。1984ゴジラの沢口靖子が正に其れだったがマイナスゴジラでは同様のシーンを電車内の浜辺美波が襲われると言う事で不自然さを取り除く事に成功)初め、沢口靖子が『ゴジラ対ビオランテ』でG細胞との融合で怪獣化して復活した様に典子も又あの黒い皮膚はG細胞と既に融合している事を示しているのだと思う。
しかしあの爆風の中でどう見ても生きてたとは思えない。
即ちラストの海の中で再生を始めたゴジラと同じく典子もあの爆風でバラバラになった物のG細胞によって再生・復活したのではないだろうか。
包帯巻かれた片目の下では眼球がズブズブ出て来て再生されてる途中なのであろう。
しかし『シン・ゴジラ』のラスト《ゴジラ第五形態》と同じで飽くまでもコレはオマケ、サービスであってシン・ゴジラの続編はない様に『ゴジラ-2.0』で浜辺美波さんがビオランテになる何て事は無いと思われる。

でも語弊を恐れずに言えばマイナスゴジラ、シン・ゴジラ以来の「ちゃんとした怪獣映画」を見れたな~と言うのが正直な感想。
人間ドラマ部分が長いって意見もあれど人間✖️怪獣のバランスがいい塩梅だったと思う。
ギャレス監督『GODZILLA』以降の所謂モンスターバース映画が完全に「百億円掛けた《東宝チャンピオン祭り》(伊集院光氏談)」になってしまってるのを考えるとやっぱりゴジラ映画を作って其れを見たいと思えるのは日本の監督及び日本映画界の方。
のゴジラドラマ『モナーク』も人間ドラマ部分は又ハリウッド臭い例の《家族愛》《親子愛》しかなくて濃厚なポンコツ臭が漂って来てるし。
(百億円掛けた《東宝チャンピオン祭り》も其れはそれで好きですが😊)
次に日本でゴジラを撮るのは誰なんだろう⋆͛🦖⋆͛
ブタブタ

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